今年はたち 石ノ森萬画館 イオンで28日から特別展 パネルで振り返るマンガ文化
石ノ森萬画館=石巻市中瀬=は、7月23日で開館から20周年の節目を迎える。これに向け、28日からイオンモール石巻=同市茜平=で特別企画展「おかげさまで20年~これまでも、そしてこれからも~」を開く。全ての発端となった平成7年からの「マンガを活かした夢のある街づくり事業」、13年の萬画館開館、そして現在に至るまでをパネルなどで振り返る内容。シージェッター海斗もイベントに参加し、石巻のマンガ文化を盛り上げながら新たな道へ歩み出す。
石巻市中心街のにぎわい創出、情報発信を目的とした「マンガランド構想」が石ノ森萬画館の原点。登米市出身の漫画家、石ノ森章太郎氏が同7年に当時の石巻市長と対談したことをきっかけに、石ノ森氏が萬画館の原案をデザインした。石ノ森氏は10年に60歳で病死したが、市民有志がその遺志を継ぎ、13年7月に萬画館がオープンした。
石ノ森氏は、中瀬が米国ニューヨークのマンハッタン島に似ていることから「マンガッタン」と名付け、同館は感謝祭や祭りにこの冠を付けて行事を催している。さまざまなマンガやアニメ作品などを扱う企画展は、これまで81回開き、開館から今年4月まで計延べ351万人の観光客を呼び込んだ。
企画展では20年の歴史をパネルで振り返る
20周年特別企画展では、石巻日日新聞の紙面から同館の歴史を振り返るパネル約40枚を展示するほか、マンガグッズ、オリジナルマンガも掲示する。来場者参加型の展示では萬画館に関する思い出などを付せんに書いてもらい、パネルを完成させていく投稿板も設置する。
特別イベントは、29日に「少年アシベ」のアシベ&ゴマちゃん撮影会(午前11時、午後1時、同3時)、30日にはシージェッター海斗の撮影会(午前11時、午後1時、同3時)とマンガ缶バッジ作りのワークショップ(午前10時―正午、午後1―4時)が開かれる。
同館を管理する(株)街づくりまんぼうの高橋智之係長は「20年という長い歴史の中で、石巻市のアイデンティティの一部になっている『マンガのまち』を再認識してほしい。親子でイベントを楽しんでもらえれば」と話していた。【渡邊裕紀】
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