異世界ファンタジーを体験 萬画館企画展「十二国記」 山田章博原画展が開幕
石ノ森萬画館の第88回特別企画展「十二国記」山田章博原画展が21日に始まった。異世界ファンタジー小説「十二国記」のイラストを担当する山田氏が描いた貴重な直筆原画など150点以上を展示。シリーズ30年の歴史もたどることができる。会期は4月9日まで。
十二国記は平成3年刊行「魔性の子」からはじまった小野不由美氏の大河小説。シリーズ累計1280万部を超え、イラストレーターの山田氏は挿絵や装画で初作から携わる。
同展開催は東北初で規模も過去最大。昨年刊行の画集から「新潮文庫」(完全版)の装画・挿絵作品を中心に展示した。繊細かつ圧倒的な迫力と躍動感で描かれる山田氏の作品を紹介している。主要キャラクターの特大パネルを置いたフォトスポットも目を引き、初日は和歌山県から足を運んだ観覧客もいた。
同館1階ではオリジナルグッズも販売し、雄勝石を使ったアートスレートやコースターなど限定品もある。3階の喫茶は十二国記とのコラボメニューを提供。また連動企画ではスタンプラリーや担当編集者のギャラリートーク(3月5日、事前予約)もある。
新潮社文庫出版部の小川寛太さん(35)は「作品を読んだことのない人にもきっと興味を持ってもらえる内容」と呼び掛けていた。
観覧料(常設展含む)は大人900円、中高生600円、小学生250円、未就学児無料。時間は9―17時。毎週火曜休館。【山口紘史】
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