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全社サッカー2回戦敗退 コバルトーレ女川 経験糧に来月の地域CLへ

 コバルトーレ女川は16日、鹿児島県志布志市で開かれている全国社会人サッカー選手権大会(全社)でBTOPサンクくりやま(北海道栗山町)と対戦し0―3で敗戦した。15日の1回戦突破の勢いで、北海道リーグチャンピオンのくりやまに挑んだが、クラブ史上初の2回戦突破はかなわなかった。

 社会人サッカーチームの頂点を極める全社は、新型コロナの影響で3年ぶりに開催。JFL昇格チームを決める全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL・11月11日から)の前哨戦に位置付けられる全国大会であり、2015年大会以来の出場となったコバルトーレは、既に出場を決めている地域CLに向け、全国レベルを確認する大会として臨んだ。

2回戦で北海道代表のBTOPサンクくりやまと対戦した(16日・鹿児島県志布志市)

 1回戦では、堅守を誇る桐蔭横浜大学FCを相手に主将・黒田涼太の得点が決勝ゴールとなり1―0で勝利した。

 2回戦は今季の北海道リーグ王者であるくりやまと対戦。試合内容にこだわりたかったが36分に先制を許すと、追加点も奪われ3失点。敵陣へ攻め込むもシュートまでが遠く、無得点に終わった。

 相手選手の当たりやボールへの寄せ、パス精度など、東北リーグを上回るプレーを体感する大会となった。チームは経験を糧に照準を地域CLに切り替えJFL昇格を目指す。

 中村雅昭監督は「結果を受け止め、チーム全員で地域CLに向けてしっかり準備をしていく」と話した。地域CLの対戦チームは22日に公開抽選で決まる。【石森洋史】


全社2回戦・コバルトーレ
初戦は黒田 決勝ゴール

社会人チームの頂点を決める全国社会人サッカー選手権大会(全社)が15日、鹿児島県志布志市で開幕しコバルトーレ女川は東北代表として7年ぶりに出場した。1回戦で桐蔭横浜大学FCに1―0で勝利。2回戦で北海道リーグチャンピオンのBTOPサンクくりやまに0―3で敗れ、全国レベルを体感する大会となった。

 アマチュア最高峰リーグ「JFL」への再昇格をシーズン目標とするコバルトーレ女川。昇格チームを決める全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)への出場を前に全国レベルを確認する大会に位置付け、けが人を除いた選手たちが鹿児島へ乗り込んだ。

 1回戦(15日)では関東2部から今季、1部へ昇格を達成した桐蔭横浜大学FCと対戦。同大学セカンドチームで3年生主体だが、堅守を誇る。コバルトーレはGK末次、DFは右から増崎、舛沢、酒井、MFのアンカー(守備重視)に小川、ウイングバック(WB)の右に奥山、左に船木、シャドー(攻撃重視)に黒田と田原、FWに野口と池田を起用した。ここまで主にDFだった小川が初のアンカー起用。けがをしていた奥山が復帰した。

 試合は立ち上がりから互いに主導権を争ったが、9分、ゴール前で相手を交わした野口のパスを黒田が得点。風下に立った後半は押し込まれる我慢の時間が続くも、風で伸びるボールも末次がしっかり対応した。黒田の先制点が決勝ゴールとなり1―0で勝利した。

北海道王者BTOPサンクくりやまに攻撃を封じられた

 2回戦(16日)は三菱水島FC(岡山県)をPK戦で破ったBTOPサンクくりやま(北海道栗山町)と対戦。過酷な連戦トーナメントとなるため、戦力と疲労を考慮した先発メンバーとなった。先発はGK末次、DFは右から山内、舛沢、増崎、MFのアンカーに高橋、WBの右に船木、左に池田、シャドーに田原と眞口、FWは野口と吉田が組んだ。

 前半の立ち上がり、前線からのハイプレスで敵陣へ押し込んだが、シュートまでが遠く相手の守備を崩せず苦戦。20分過ぎの飲水タイムが開けると運動量が落ち、徐々に相手に盛り返された。36分、自陣右サイドを突破されると、逆サイドへ振られ、最後は中央を経由され失点。45分にはPKを与えこぼれ球を詰められて前半を0―2で折り返した。

 後半は守備に追われる一方的な展開を許すと57分、右サイドを突破されクロスボールを頭で合わせられて3失点目。61分、吉田悠人を投入し、流れを
作りかけたが得点を奪いきれず試合は終了となった。

■弱点付かれ攻略許す

 2回戦、立ち上がりから良い流れで入ったが相手が上手だったと言える。ハイプレスで押し込んだが、良い形のシュートはできなかった。20分までは試合の主導権を握っていたが、この間に先制点を奪えず、疲弊。運動量が落ち始めると苦しい試合展開となった。

 くりやまは、サイドからの攻撃で3バック(DF3人)の弱点を突いてきた。東北リーグではクロスボールから得点を奪いに来るチームは少ないが、全国では狙われ左右に振られる。さらに東北リーグ得点王の野口も封じられた。敵陣で積極的にボールを追い続けたが、自由にさせてもらえず得点を奪うことは出来なかった。

 地域CLの出場権を持つチームは全社で無理な試合はしない。リーグ戦とはメンバーも変更してくる。しかし、試合内容や結果「0―3」は完敗スコアだ。ハイプレスが相手にかわされ、3バックの弱点も付かれ、得点源の野口も封じられた。本番の地域CLまで1カ月を切った。全社の経験を糧にし、JFL昇格へ準備したい。【石森洋史】





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