仙石東北ラインにもマンガ列車 震災復興と観光振興で 2月5日は声優と鉄道旅
石巻市とJR東日本が協力し、平成15年から仙石線で運行している「マンガッタンライナー」が仙石東北ラインでも今月半ばから運行を始める。石ノ森章太郎氏の漫画キャラクターが描かれた仙石線の車両はすでに2種類あり、ここに仙石東北ラインの2種類が加わる。2月5日には、同ライナーの運行を記念した特別列車の運行も決定。「マンガの街石巻」をアピールする絶好の機会となりそうだ。
マンガッタンライナーは、平成15年3月22日からJR仙石線で運用が開始された。4両編成で、車両ごとに仮面ライダー、ゴレンジャー、サイボーグ009など石ノ森氏の代表作を描いて車両をラッピングしている。平成20年には、全面ラッピングを施した「マンガッタンライナーⅡ」も運行を開始した。
市とJRによると仙石東北ライン版は、HB―E201系(4両編成)の2編成。「風」と「夢」をテーマにこれまでとは違うデザインで石ノ森氏の生み出したキャラクターたちをちりばめている。
震災復興と観光振興の一環であり、1月中旬以降、定期列車として運行し、運行時間などはJRで調整しているという。石巻市の齋藤正美市長は「石巻を訪れる多くの人が仙石東北ラインを利用している。石ノ森氏のキャラクターを施すことで、石巻圏の観光促進につなげていく」と思いを語った。
一方、運行開始に合わせて(株)びゅうトラベルサービスは、2月5日に仙石東北ラインマンガッタンライナーの特別列車ツアー「石巻に縁の声優たちと行く!石ノ森萬画館の旅」を発表し、参加者を募っている(限定80人、大人3900円、子ども3200円)。
仙台駅を出発し、声優の佐々木望さん、日高のり子さん、野島健児さん、山口由里子さんといったベテラン声優とともに石巻駅までの鉄道の旅を楽しむ特別企画だ。
このイベントには石ノ森萬画館も協力。マンガロード散策と食べ歩きを楽しむ企画(1千円)もあり、特別列車の後も市内の観光を楽しんでもらおうと準備を進めている。
各イベントの問合せは同館(0225-96-5055)。
【渡邊裕紀】
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