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海またぐ「浦宿橋」完成 女川町で開通式 防災、物流経済に効果
県道石巻女川線浦宿工区の「浦宿橋」が完成し、24日に開通式が行われた。浦宿浜を通る国道398号の現道は東日本大震災の地盤沈下などでたびたび冠水が見られており、橋の供用で安全で円滑な交通が確保された。町民の生活道や産業道であり、有事の際は避難道の役目も担う。
浦宿橋は延長324メートル、上下各1車線で幅員6.5メートル。高さ最大15メートル。国道398号のバイパスの一部であり、万石浦北側の海上に架けられた。東側で街なかとつながっており、交通がスムーズになることで水産業や観光振興といった地域の活性化が期待される。
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現道は大雨の冠水で度々通行止めになるほか、石巻線高架下の狭い区間もあった。県は平成20年度にバイパス整備に着手。事業費約75億円で、24年度からは復興財源を使って工事を進めた。女川原発で重大事故が起こった際の避難道としての役割も持ち、将来、西側で計画されている石巻バイパス沢田工区と結ばれれば、より円滑な避難が可能になる。橋の接続部周辺には女川町が整備を進めている雨水貯留施設があり、冠水対策の向上も期待される。
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式典には関係者約40人が出席し、テープカットとくす玉開披、関係車両のパレードで開通を祝った。遠藤信哉副知事は「石巻と女川を結ぶ非常に重要な路線」と強調し、須田善明町長は「交通、物流経済効果に期待ができる。震災前から計画された事業であり、皆さんの尽力に感謝」と話していた。【山口紘史】
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