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大臣賞に石巻市塩富・末永海産「帆立のリッチフレーク」

県水産加工品品評会

 県内の水産加工品を集めた「第48回宮城県水産加工品品評会」が23日、石巻市水産総合振興センターで開かれた。46社から計112点の出品があり、最高賞の農林水産大臣賞には末永海産㈱=石巻市塩富町=の「帆立のリッチフレーク」(80グラム入り、700円)が選ばれた。受賞21点のうち9点は石巻市に本社や工場があり、水産都市石巻の底力を見せた。

味や見た目、パッケージなど総合的な商品力が審査された

 品評会は県水産加工業協同組合連合会、県水産加工研究団体連合会と県が主催。お茶漬けの素や缶詰、フライなど各企業の強みと技術を生かした商品が並んだ。審査は味だけでなく、見た目やパッケージデザインも加味され、総合的な商品の完成度を評価した。

端材使い食品ロス削減

 大臣賞の「帆立のリッチフレーク」は、ホタテにバターとしょうゆを組み合わせたパンにもご飯にも合う定番の味。規格外ではじかれたものや製造過程で出る端材を活用し、食品ロス削減に取り組んだことも高く評価された。

食品ロス削減にもつなげた「帆立のリッチフレーク」

 講評で西川正純審査委員長(宮城大学副学長)は「回を重ねるごとに品質が底上げされている。パッケージデザインも洗練され、各企業の努力が垣間見える」と述べ、さらなる商品開発を期待した。

 末永海産の小山剛史営業課長は「県品評会での最高賞は初めてでとても興奮した。食材を無駄にしない取り組みも評価され、これを弾みにして多くの人に味わってほしい」と話した。受賞品は、2月15―18日にJR仙台駅で開かれる「みやぎ水産の日まつり」で販売されるほか、「帆立のリッチフレーク」は来年度の農林水産祭にも出品される。
【渡邊裕紀】

 石巻地方の入賞は次の通り。
 ▽農林水産大臣賞=帆立のリッチフレーク(末永海産㈱)▽宮城県知事賞=ほや茶漬けの素(県立支援学校女川高等学園)宮城県産雨乞の柚子たらこ(湊水産㈱)牡蠣グラタン(㈱ヤマナカ)▽県水産林政部長賞=ぷちあげたまねぎ(㈱高政)▽県漁業協同組合代表理事組合長賞=今夜はホヤで一杯!切れてる生ホヤ(ワタキ水産)漁師街のぶり大根(㈱木の屋石巻水産)▽県水産加工業協同組合連合会長賞=三陸産生真鱈フライ(本田水産㈱)▽県商工会議所連合会長賞=水月堂のほやの天ぷら(水月堂物産㈱)▽県水産物流通対策協議会長賞=海苔たらこ「頂~いただき」(仮)(一般社団法人カイタク)▽特別賞=さば味噌煮缶詰(県水産高等学校)

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