ルアー作っちゃいました① 市販品とは一味違う楽しみ
【2019年1月30日掲載】
多様な釣法は釣り人や釣り具メーカーの努力があって開拓されてきた。より多くの魚、大きな魚を釣る為にさまざまな釣り具も生まれている。そんな釣り本来の目的である「釣る」ための釣りとは違った楽しみ方ができる「ハンドメイドルアー」を紹介する。【阿部賢一】(5回続き)
その名の通り、手作りの疑似餌であり、根気があれば誰でも簡単に作ることができ、最近では素材を100円ショップで集め、ルアー作りに活用するビルダー(制作者)も現れるほどルアー釣りを楽しむ人にとっては身近な娯楽となった。自分で作ったルアーで釣れた時の喜びは、市販品とは違った楽しみがある。
販売されているハンドメイドルアーにはプレミアものも多く、造形や質感、挙動は息をのむ仕上がり
ルアー作りは、ルアーに「どんな動きをさせるか」を考えることから始まる。シンキング(沈む)タイプなのか、フローティング(浮く)タイプなのか。動作は小刻みか、それとも大振りか。どんな状況で使用するのかなど、釣法を想定して何を作るのかを決めていく。
次回からは、小振りなフィッシュイーターを想定した表層系のフローティングミノーを作っていく。ハンドメイドルアーの参考にしてほしい。
ドンコは見た目でなく味
今回は私一人で雄勝方面に向かった。「羽坂漁港」は、良型のクロソイが釣れるポイントとして有名だが、私の主観では〝ドンコ(エゾイソアイナメ)の聖地〟。早速、メバル用の竿を取り出して海にルアーを投じた。【千葉拓人】
見た目からは想像できないほどおいしいドンコ
海底をなでるように通すこと数投目。「ゴンッグンッグンッ」というアタリがあった。リールを巻きあげれば体長20センチのドンコ。メバルや根魚の外道で釣れることはあるが、あえて狙えば意外に釣れないことを実感した。
そこから3匹釣り上げ、満足した私はすぐに帰宅。濃い目の味噌汁に下処理を済ませたドンコと長ネギ、ワカメをたっぷりと入れて一煮立ち。これが最高にうまいドンコ汁だ。
いつもは外道として釣れれば逃がしているドンコ。でも芯まで冷えた体を温めるドンコは、もはや外道ではなくなっていた。
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