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ドナー登録が誰かの光に 石巻骨髄バンクの会 18日まで いのちの輝き展

 石巻骨髄バンクの会(小野喜代人代表)の活動30周年を記念した「いのちの輝き展」が10日、イオンモール石巻=同市茜平=で始まった。観覧無料。午前10―午後9時(最終日午後4時)。18日まで。

 骨髄バンクは、骨髄移植が必要な患者とそれを提供するドナーをつなぐ公的事業。毎年2千人が骨髄移植を必要とするも、ドナー登録者数が少ないことなどから患者は必ずしも骨髄移植を受けられない現状にある。

小野寺守さんの詩を読む来場者

 県内では、石巻地方2市1町を含む22市町でドナーの第一候補となった登録者に最大14万円を助成するなど、1人でも多くの命を救うための社会制度が整備されつつある。

 同会は、急性白血病の診断を受け、3歳2カ月でこの世を発った小野さんの次男、哲史君を救うために平成4年に結成した。小野さん(71)は「結成から5年間は辛かったが『1人でも多くの命を救いたい』と活動を続けてきた」と話していた。

 会場には哲史君の写真や、急性リンパ性白血病により17歳で亡くなった小野寺守さん=山形県上山市=の闘病の思いがつづられた詩が並ぶ。また、急性リンパ性白血病を乗り越えた女の子の姿を描く絵本「春ちゃんは元気です」も展示。絵本の主人公春ちゃんは、3月に大学を卒業し、現在は社会人として働いている。

 同モールでは、毎月1、2回ほどドナー登録者を募る登録会を行っており、同会でも協力を呼び掛けている。【泉野帆薫】





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