投げ釣りで大物アイナメ 竿先から目が離せない
【2019年1月23日掲載】
今回は、早坂悠真さん(22)=石巻市のぞみ野=とシーバスロッドを片手に、女川町でカレイやアイナメなどを求めて投げ釣り行脚を繰り広げた。早朝から開いている老舗釣具店でエサのアオイソメと仕掛けを購入。「石巻市内のカレイは産卵を終えたが、女川方面はまだこれから」という情報を聞き、女川町方面に車を走らせた。【千葉拓人】
のんびりと魚を待つ投げ釣りは休日に最適
最初に向かったのは女川港。女川駅を背にしたときに左側の川水が流れ込み、底に泥と岩礁が点在するポイントを選んだ。仕掛けは私が10号のナスおもりと一般的な天びん仕掛けを組み合わせたシンプルなもの。早坂さんは10号のおもりに2本針の胴つき仕掛けでそれぞれ狙った。
普段と変わらず手短に準備を済ませ、全力で海に投じた。飛距離は70―80メートルほどだろうか。着底を確認し、糸フケを取って魚が来るのをじっと待った。10分が過ぎ、互いの竿先が「クンックンッ」と風による揺れとは違う曲がりを見せた。
「来た、来た」と勇み足で竿に近づきタイミングを見計らう。しかし、食いが渋いようでアタリは続かず、仕掛けを回収すればアオイソメが少しかじられているだけ。その繰り返しで1時間ほど過ぎ、私がエサの交換のために底を探りながらゆっくりと糸を巻いていると「ゴッ」と仕掛けが岩に当たる感覚がした。
すかさず根掛かりを避けるために竿を大きくしゃくり、海中の仕掛けを持ち上げてかわした瞬間、「ズンッ」という重みのあるアタリが手元に響いた。
久しぶりに手ごたえのあるサイズ感
突然だったのであわせが一瞬遅れたが、魚は針に掛かった。「グンッグンッ」と特徴のある、釣り人の間では「首振りダンス」とも呼ばれるアイナメ独特の引きを楽しみながらリールを巻くと太さのあるアイナメが海面から顔を出した。逃がさないように早坂さんにタモ入れをしてもらい一安心。計測してみると40センチぴったりだった。
本命のカレイは釣れなかったが、産卵期を終えたアイナメはまだまだ釣れる様子。コタツでのんびりもいいが、ちょっと足を伸ばして大物狙いをしてみてはどうだろうか。
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