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新年は新しい大鳥居 鹿島御児神社 日和山公園で再建着手

 石巻市の日和山公園内にある鹿島御児神社の大鳥居再建工事が17日から始まった。安全確保でバリケードを設置し、あすから基礎部分に着手する。工期は年内いっぱいを見込んでおり、以前の鳥居の位置から1メートルほど神社側に移して再建する。

 同神社の大鳥居は建立から80年以上が経過し、頻発する地震で倒壊の危険性も指摘され、5月下旬に解体された。その後、同神社で再建に向けた準備を始め、市民向けにポスターやチラシを作って奉賛金を呼び掛けた。インターネットで資金を募るクラウドファンディングも始まり、再建への支援の輪が広がっている。

日和山公園 大鳥居の再建工事始まる (19)

安全確保のバリケードを置き、再建工事が始まった

 新しい鳥居は以前と同じ高さ約6メートルの鉄筋コンクリート製。鳥居の角には金属カバーを取り付けるなど補強も施す。コンクリートを流し込む木枠には秋田杉を使い、柱に木目を写し取って周囲と調和のとれたデザインとしていく。

 盆休みで都内から帰省した男性(67)は「子どものころ遠足で公園に来ていたことを思い出す。鳥居は公園のシンボルだったので、再建はうれしい」と話していた。

note用鳥居再建イメージ

再建される鳥居の完成イメージ

 同神社の窪木好文禰宜(ねぎ)は「奉賛金やクラファンの支援も徐々に集まり、なんとか再建のめどがついた。新年は新しい鳥居で皆さんを迎えたい」と思いを込めた。奉賛金などの問合せは同神社(0225-22-1216)まで。【渡邊裕紀】


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