石巻おでんシーズン入り 鍋開きで7種セット販売 来月レトルト商品発表
新たな名物として定着が進む「石巻おでん」のシーズン到来を宣言する鍋開きが18日、石巻市小船越の道の駅・上品の郷で開かれた。食を通じた観光振興を図る石巻フードツーリズム研究会(須能邦雄会長)がぼたん焼きちくわなど7種類のおでん具材を格安販売。温かな湯気と香りに誘われ、買い物客が熱々を頬張った。【近江 瞬】
湯気と香りに誘われて多くの人が石巻おでんを楽しんだ
同研究会は産学・異業種連携で食による観光振興を推進。石巻おでんは、100年以上の練り物製造の歴史を有し、焼きちくわは発祥の地とする説もある石巻の新たな名物として発信しようと平成29年から売り出し、今年で4年目を迎えた。
イベントでは須能会長が「石巻の新名物としてこれからも大いにPRしていきたい」とあいさつ。上品の郷の末永佑工駅長も「おでんがおいしい季節。皆さんで一緒に盛り上げていきましょう」と呼び掛けた。
その後、列を成した買い物客に会員たちがおでんを販売。焼きちくわ、揚げかま、はんぺん、卵など7種類のセットを限定100食(1食300円)で販売。多くの人がさばだしのしみ込んだ熱々のおでんを楽しんだ。
加美町から訪れた菅原憲夫さん(66)、京子さん(67)夫妻は「さばだしのつゆが実に新鮮。石巻おでんを初めて知ったが、とてもおいしい」と気に入った様子だった。
熱々のおでんは買い物客たちから大好評
同研究会では石巻おでんのレトルト商品を開発しており、来月29日に同市中央のいしのまき元気いちばで発表販売会を実施する予定という。
現在、石巻Days(石巻日日新聞)では掲載記事を原則無料で公開しています。正確な情報が、新型コロナウイルス感染拡大への対応に役立ち、地域の皆さんが少しでも早く、日常生活を取り戻していくことを願っております。
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございました。皆様から頂くサポートは、さらなる有益なコンテンツの作成に役立たせていきます。引き続き、石巻日日新聞社のコンテンツをお楽しみください。