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スロージギング【実釣編②】 キター!105センチのヒラメ 水面に姿見せた巨大魚

【2019年8月28日掲載】

 2週に渡って連載しているスロージギング。この魅力が少しでも読者に伝わっていれば幸いだ。前回の「実釣編①」では、出船から魚の反応が薄い中でサワラやサバを釣り上げた約4時間半までを伝えた。【千葉拓人】

 今回は後半戦。青物の反応が薄過ぎると判断した船頭は「網地島沖でのヒラメ、根魚狙いに切り替えては」と提案。当たりが遠のいて集中力も途切れかけていた私たちはそれに乗った。ヒラメのポイントを目指し、着いたのは午前10時前ごろ。

 ジグをヒラメや根魚に効果的な「DEEP LINER・SPY―FIVE」で統一。その直後、早坂さんがいる船の左舷側が慌しくなり、駆け寄ると竿が根元から大きく弓状にしなっていた。早坂さんに「魚?」と問いかけると「まだ分からないが、リールは巻けるけれど動かないからゴミかも」と語った。

190828つりパラ_メイン写真 (2)

子どもの背丈ほどのヒラメと早坂さん

 20―30メートルほど巻いたところで竿が大きく水中に引き込まれ、その場にいた全員が魚と確信。船頭がすぐさま大きなタモ網を手に浮上してくるのを待った。

 緊迫した空気が船内を包む中、水面をのぞくと見たこともない大きさのヒラメがゆらゆらと近づいてきた。早坂さんが魚の向きを船頭の持つタモ網に合わせて入れようとしたとき、ヒラメが大暴れ。大きな水しぶきがあがったが、何とか網の中に収めた。船上にヒラメが上げられるといつも冷静な早坂さんも思わず雄叫びをあげ、全員で喜びをかみ締めた。

 計測してみたが1メートルの定規に収まらず、メジャーを当ててみるとなんと105センチ、重量は10・8キロもあった。船倉にいれるとその大きさがより際立ち、釣り歴10年以上の早坂さんも手足が震えていた。

190828つりパラ_サブ写真 (1)

良型のベッコウゾイも釣れた

 その後はさらにもう一匹と奮ったが、なかなか続かない。小型のマゾイや30センチ弱のメバルを釣り上げ、次に田代島沖に移動。直後に早坂さんがこの日最後の魚となる43センチのベッコウゾイを釣り上げたところで帰港した。


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