自己紹介のチカラ。名前のチカラ。
自己紹介が苦手だというご相談を受け、俳優やタレントスクールの講師をしている事もあり、自己紹介のレッスンをすることがあるのですが、社会人の皆さんに話を聞いていると、自己紹介って本当に何を言っていいのかわからない人が多いんですね。
あまりそれまで自己紹介に力を入れるということを考えたことはなかったので、今まで僕はどうやって自己紹介してきたんだろう?と不安になりました。振り返ってみると、NGKの楽屋にほぼ1日中いて、台本を書き続けていた時、いつしか名刺なんて必要ない。と思うようになり、周りの社員さんが勝手に紹介してくれるので、「よろしくお願いします」というだけで済んでいた、甘やかされた時期が十数年あったことを思い出した。
ああ、大事にされすぎていたなあ・・・。と、過ぎ去りし日々を反省しています。
さて、本題に戻します。「自己紹介」がそんなに苦手な人がいるなら!と自己紹介のワークショップを開催しました。タレントスクールで教えることと全く同じ内容でやったんですが、なんと! タレントの子たちより一般の方の方が呑み込みが早いんです。ビックリしました!!
自己紹介が必要だと感じている人たちが来てるから、前向きにレッスンを受けてくれているのは当たり前なんですけどね。生き生きとした自己紹介が30分ほどでできるようになりました。あとの60分は何をしようかと思ったくらいだったので、この時僕は、「これは使えるかもしれない!!」と感じ、その人たちでいろんな事を試してみたんです。すると、みんなどんどん課題をクリアしていき、自己紹介の枠を超えて、ちょっとした小噺をやっている感じになった人も出てきました。(当然、直しましたけど・・・)
今度は逆輸入しようと、一般社会人にレッスンしたことを、タレントの卵たちに試してみました。するとタレントを目指している子たちのほうが面食らっているんですね。
そうか、この子たちは、自己紹介が大事だという意識がないんだ!ということがわかりました。そこで自己紹介の必要性を話し、やらせるのですが、わざとらしくなるばかりで、どんどん崩壊していきました。これもまた驚きました。タレントの卵たちの方が、自分のことがよく見えていないんです。自分を商品にしようとしているのに・・・。
もしかして、この子たちにはニーズが違うのかも・・・と思い、
そこで「自己紹介レッスン」を、「オーディションレッスン」って名前に変えてみました。同じことをしているのに。
すると、みんな張り切る張り切る!! この子たちは「オーディション」に行きたいのか? と、タレントして売れたくないのか?と目標を見誤ってしまっていることも発見しました。
こうして、僕のワークショップの一つとして「自己紹介ワークショップ」という社会人向けのレッスンと、「オーディションレッスン」というタレントの卵向けのレッスンと、一つのレッスン企画で二つのレッスンが生まれました。
もしかしたら、今あなたの持っている企画のゴールが素晴らしくても、イマイチ伝わらないってことがあるかもしれません。そんな時は、「名前を変えてみる」って選択肢もあるのかもしれません。
名前を変えて大ヒットした演歌歌手と同じ発想です。
【今回のつけたし】
「缶入り煎茶」⇒「おーいお茶」
「ネピアモイスチャーテッシュ」⇒「鼻セレブ」
「カップカレーライス」⇒「カレーめし」
名前って大事!
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