「私が1人でBARに行く理由」~WEBラジオくるみの日々酒、第十一夜~
皆様こんばんは、KURUMIです。
毎月第2、第4金曜日の夜21:00にyoutubeと、ここnoteにて同時更新中
WEBラジオ「くるみの日々酒」今夜で11回目の更新です。
お酒を飲みながら日々感じたことをぼやきつつ
毎回1曲、私の今聞いてほしい曲を選曲して
その曲の何が好きなのかを熱く愛情込めて語ったりしています。
今夜はBILL EVANS(ビル・エヴァンス)のアルバムAFFINITY(アフィニティ)からSNO' PEAS(スノ・ピーズ)をセレクト。
この曲について熱を込めて語っている部分は、YouTube「くるみの日々酒radio」後半のコーナー「この曲を聴いてくれ」で聞けるので、音楽好きの同志は聞いてくれたら嬉しいです。
「前回のくるみの日々酒」
前回は、「好きなことすらやれない自分」を大嫌いになりかけていた当時の自分を振り返って、今だからこそ気づいたことを綴りました。
好きなこと、趣味ができる状態って
実は心も体もある程度整ったほんの少し余裕がある状態じゃないと
「できない」のではないだろうか。
時間に、日々の様々な出来事に、
何かに追われ続けている毎日を過ごしているうちに
大好きだったはずの読書も、映画も、文章を綴ることすら、
いつのまにかできなくなっていた私でしたが
好きだったものは消えるわけじゃなくて
それが出来る状態に「整う」と
また向こうの方から勝手に私の中に戻ってきてくれて
それが嬉しかったよってお話でした。
好きな趣味ができる生活って、すごく贅沢かもしれないよね。
贅沢をかみしめてこれからも生活していきたい所存です。
⇒「好きなことをやるためには心の余裕が必要だ」~WEBラジオくるみの日々酒、第十夜~
さて、今宵も飲みながらゆるっと文章を綴ります。
今夜は知人がプレゼントしてくれたキリンウイスキー陸を
いつも通り炭酸で割ってハイボールでいただくことにします。
準備は万端!
今夜の相棒は君に決めた。
「BARで1人で飲む女はヤバイですか」
友達としっぽり飲むのは、絆が深まるようで楽しい。
家族と和みながら飲むのは、あったかい空間が気持ちいい。
それでも私はどうしても「1人で」飲みたい夜があるのです。
定期的に1人でBARに飲みに行く女はヤバイよ?
昔誰かに言われたセリフ。
世間的なイメージでそういうのがあることはなんとなく理解できるけど
でも、勿体ないなぁ
そういう考え方しかできないような「飲み体験」しかないのだろうな
と思ったことを覚えています。
そもそも私が1人で飲みに行きたいのは
誰かのためじゃなくて
誰にどうみられるかとか、
そういうもののためじゃなくて
私自身のために行うものだから。
1人でBARに飲みに行くという行為に、他人からの視線や意識はそもそも関係がなさすぎて、私になんの影響も与えない。
と思う。
シンプルにお店とか周りの人とかに迷惑かけなきゃいいのよね、要はさ。
1人で飲む時に気をつけるのはその1点だけでいいんじゃないかな。
BARに1人で行くという行為は
何度繰り返してもめちゃくちゃに緊張するし
あの、扉を開ける瞬間に必要な勇気の量と言ったら!
途方もない。
こればかりは慣れることはないのだろうと毎回思う。
20歳から約10年、1人飲みをさんざん繰り返していても全く慣れる気配がない。あくまでも私は。笑
それでも、そんな想いをしてでも、やっぱり私は1人で飲む特別な夜を無くすことなどできない。
扉を開ける緊張の先に、キラッキラの宝物みたいな夜をみつける時があるからだ。
「宝物の夜をコレクションする」
ひとくちにBARと言っても、そりゃもうさまざまなお店がある。
だから1人で飲みに行って、毎回特別な夜になるわけじゃない。
今日のお店はちょっと私にハマらなかったな
ういてたかも
なんか居心地悪かったな
値段、想定よりちょっと高かった…!
お客さんの雰囲気ちょっと苦手な感じだったな
いろいろあると思う。
相性のいい人悪い人がいるように、
自分と相性のいい店、そして悪い店は必ず存在する。
友達になれる人と出会うくらいの確率なんじゃないのかな
自分と相性のいいお店をみつけることが出来るのってさ。
友達になってくれそうな雰囲気の、
そしてこちらも友達になりたいと思えるような、
そんなお店。
でも、ひとたびそういうお店に出会えてしまった夜は
自分の中で特別な日になる。
ほんの少しだけ非日常の思い出を作ってくれる。
毎日の仕事、こなさなければならない山積みのタスク、
付き合わなければいけない人達、日々のルーティーン
ふっと、そういう流れ続ける生活に疲れる瞬間は定期的に訪れる。
そんな時に私は、1人で飲んだ日の、ほんの少しだけ特別な夜を思い出してパワーをチャージすることができる。
初めて行くBARの扉を開けるあの緊張
勇気を振り絞って、ドキドキする心臓を大人の表情で取り繕い
クールで飲み慣れているふりをしてカウンターにつく
マスターの雰囲気、お店で流れるBGM、
カウンターで思い思いの話をする人達、
じわじわと確信する。
これは、あたりだ。
何を話すわけでもない、1人でお酒を飲んでいるだけなのに
居心地の悪さはない。
緊張してこわばった肩がゆるやかにさがっていき、ほっと一息つける。
あ、これ、好きなバンドのBGMだ。
スピーカーが心地いい音。
店内の広さ、雰囲気、明るさ。
何をもってして「いいBAR」というのか私にはわからない。
けど、自分がその時求めている場所なのか、そうじゃないのかっていうのは
自分自身が一番肌で感じとり、なんとなくわかるものなのではないかと思う。
「うちは、初めてですか?」
マスターが絶妙なタイミングで一言二言話しかけてくれる。
それがまた嬉しくて、
その時に飲んだお酒や、マスターが教えてくれた素敵な曲
そういうもの全部が私の中で「特別な夜の思い出」として刻まれる。
小さい頃、宝箱ボックスというのを作っていた。
一番きれいなビー玉、
お気に入りの髪飾り、
母からもらった口紅、
そういう当時の私にとって宝物だと認定したものを
その箱の中にいれて大切に保管し
時折出してきては、ただ眺めて幸せな気持ちに浸る。
1人でBARに行って飲んだ思い出も、私はそんな感じでコレクションしているのだ。
1人で飲みに行ったから、その思い出は私1人だけのものだ。
秘密の宝物だ。
素晴らしいお店で、宝物みたいな夜を過ごせたら
それを大切に保管しておいて
疲れた時にそっと出してくる。
あの日は素敵な夜だったな
マスターがすすめてくれたウイスキーは初めて飲んだけど美味しかった
次もまたマスターにおすすめしてもらったやつがいいな
今度はどのレコードをかけてもらおうか
ああ、今のこの仕事を片付けたら
今週末は自分へのご褒美でまたあのBARに行ってみようか
はたまた、また新しいBARに行ってみようか
そうやって私は宝物を集めてコレクションしている。
誰かと飲むのも最高に好きだ。
宝物みたいな夜になったら、その誰かと共有できる。
けど秘密の宝箱も、持っておきたいのだ。
私だけの宝物ボックスを、持っておきたいのだ。
それを持っているだけで、なんだか少しだけ強くなれる気がする。
何かを頑張らなくてはならない時、踏ん張りどころなのにくじけそうな時、
秘密の宝物ボックスは私の心を救ってくれる。
お守りみたいな。
「1人飲みはいいぞ」
そんなわけで、BARに1人で飲みに行くのは「宝物みたいな夜をみつけるため」
1人だからこそ必要な勇気と
1人だからこそ感じることができる空気
それらは秘密の宝物ボックスに必要なスパイスなのではないだろうか。
と、私は勝手に思っているのだけど。
どうでしょう。笑
先日1人で行ったBARが最高に「求めてたのはこの空間です」って
さけびたくなるくらいぴったりな場所で、
出会えて本当に嬉しくて。
また特別な夜をコレクションできて幸せだったので
今回はこのテーマで書こうと思ったの。
これを読んでいる貴方にも
特別な夜がみつかりますように。
ということで、次回更新日は4/23(金)21:00
またここで乾杯できたら嬉しいです。
Podcastでもくるみの日々酒が聞けるようになりました。
下にリンク載せておくので、聞きやすい媒体で聞いてみてくださいね。
それでは皆様、よい夜を。
【Podcast】
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