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アルモンデごはん 食の根っこを伸ばす
久しぶりに喉鼻の風邪から始まった1週間。
体調は低空飛行でしたが、11月最後の週は、来年の私に手を引かれて進むような感覚で過ごしていました。今しているひとつひとつが、少し先の明るい未来に繋がってる。そんな確かな予感を帯びた日々。
そして先週末から若者たちと接する機会に恵まれて、世界には日本には希望の種がたくさん生きてるんだ、育っているのだと知りました。彼らと一緒にできることはなんだろう。彼らのことを全力で応援したい。彼らからまだまだ学びたい。来年からはより彼らの近くで、大地の近くで、食の根っこを伸ばしていきます。目の前の人を健やかにするごはんを、より一層生命力溢れるごはんを作っていこう。屋号の「ひびのわ」に還るときがきたようです。
<11月25日>
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久しぶりに、いや定期的にやってくる風邪をひきました。喉鼻咳。熱が出ないと長引くんですよね。薬が飲めないお子ちゃま体質のため、体調不良の際に頼りにしているのは非加熱のハチミツです。朝昼晩。ごはんの後に喉の奥の方に落としてゆっくりと流し込む。ゆるゆると治ってね。
仕事関係の方には迷惑をかけてしまいましたが、お休みをいただいて凄くありがたかった。莫大な睡眠負債を少し返納することができたおかげで、体は本当に楽になりました。睡眠大事。削っちゃダメ。
<11月26日>
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白い野菜は回復食。もう10年ほど前、回復食について学んでいた頃に出会った「回復食スパイラル」という図。絶食を余儀なくされるほどの不調から健康体へと向かう際、どんな食材から順番に食べられるようになるのかという表です。体に負担が少ないものから食べられるようになるのが、その最初の方に白い野菜がありました。水分が多く刺激が少なく、いい意味で栄養も少ない。弱った体には栄養すら負荷になるんですよね。それ以来、風邪の時は白い野菜を中心に食べるようになりました。冬は旬の白い野菜がたくさんあるから助かります。焼きつみれでタンパク質、白菜と大根でたっぷりの水分を。ゆっくり回復中。
<11月27日>
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我が家の日々の米は、お米農家やまざきさんの「ひなたの粒」。今年も新嘗祭が過ぎ、新米をいただく時期がやってきました。(かなり前からフライングして食べていましたが)いつも丁寧なお手紙と一緒に届くお米。この夏の暑さで収量は激減したとのこと。例年以上に貴重な一粒一粒を大切にいただいていきます。手をかけて育ててくださる人がいるから、料理を楽しむことができるし、食べる幸せを味わうことができる。生産者さんには感謝しかありません。私ができることは残さず美味しく食べること。そしてこの美味しさを周りの人たちに伝えること。明日の食事会は、このお米でおむすびを握ります。
<11月28日>
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特別な1日。数年ぶりに自由学園を訪ねました。先日のサティシュ来日時に開催したパーティーに学園長がいらしていて、学園で開く食事会でごはんをつくりませんか?と声をかけていただいたんです。会は夕方からでしたが、昼には到着して、高等部の皆さんと給食をご一緒させていただきました。当番の生徒たちが作ったものを、生徒も教師も一緒に食べるのがこの学園の習わしです。全員席に着いたら感謝の祈りをし、いただきますの大合唱。食事の最中にはこの日のメニュー、カロリーやPFC量、原価と光熱費などが発表されます。これが毎日のこと。今はBGMのように聞き流している生徒たちですが、数年後ここから旅立った時にこの価値を知ることになるでしょうね。食育は机上のものじゃない。こうして暮らしに根ざすことでしか、学べないものなんだなって、心底感動しました。これから私もこの場所に関わっていきます。
<11月29日>
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昨日の自由学園での食事会、本当に楽しかったな。余韻に浸りながら、残っていたじゃがいもとパーソナルレッスンの生徒さんからお土産にいただいた大徳寺納豆でサモサを作りました。刻んだパクチーもたっぷり入っています。春巻きの皮で手軽に作れるサモサは、来客時の定番メニュー。簡単なのに絶賛されるのでお得なんです。揚げずに焼くから油も控えめ。春巻きの皮って優秀だなぁ。揚げたてを次から次へと食べてしまって、お皿に盛る前にもうお腹いっぱい。残ったものも明日焼き直せば、また美味しく食べられるから、ついつい作り過ぎちゃう。危険な食べ物です。
<11月30日>
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急に予定がなくなって、ご褒美みたいな休日。鼻喉も完全に治っていないし、1日家に篭って積読をひたすら読もうと決めました。そうと決めたら、読書のお供の準備をしなくちゃね。冷凍焼き芋を解凍して、コロコロ丸めてココアをふって…簡単で罪悪感の少ないさつまいもトリュフの出来上がり。いただいた高級紅茶をたっぷり入れて、数時間本の中に潜り込んできました。なんて幸せな休日!忙しい師走を迎える前日に、ゆっくり過ごすことができました。ありがとう。
<12月1日>
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2024年、最後の月の始まり。1年で1番好きな12月の始まりです。怒涛の忙しさを楽しく駆け抜けよう。
英気を養う朝ごはんは、自由学園の食事会で皆さんから褒めていただいた菊芋のポタージュ。この日は朝から夜まで長時間の仕事でしたが、菊芋パワーで楽しく乗り切ることができました。菊芋って、大地のエネルギーの塊みたい。元気の源。ごはんをつくることは、命と命を繋ぐこと。それを生業にできた私は、なんて幸せなんだろう。全方向に感謝して、今日も今月もこれからもずっとごはんを作ります。
2ヶ月間、お休みしていたアルモンデ料理教室。
気づけば12月。今年最後のクラスは、毎年恒例!ひよこ豆で手前味噌を作ります。(米味噌)ひよこ豆ってサラダにはいってる丸い豆?あれで味噌ができるの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが…できます!いつも食べている大豆と米麹の組み合わせとは少し違う、軽い甘味と香りの良さが特徴です。
初心者さんも、いつもは大豆でつくってるというベテランのかたも大歓迎です!一緒に自分だけの味噌をつくりましょう。残席2名様です!