言葉を掴みきれない
「しっかし、いっぱい擬音語つかうよねー」
大学生の頃に友人から言われるまで、全く自覚がなかった。
葉っぱがモシャモシャ生えてるね、とか。
このクッキーホロホロっとして美味しいね、とか。
意識してみると、確かに音の比喩をよく使ってる…。
言語化することが難しいと判断すると、音に変換するということを、小さい頃から無自覚に続けてきた結果だろう。
感覚的に伝えているということもできるけれど、語彙力が足りないというのが実際のところ。
本を読んだり、SNSをみていたりすると、うっとりするほどシュッとした(また使ってる)文章を書く方が多くて、羨ましくなる。
大人びていて、理論的で、伝わりやすい。
何より人を納得させる力がある。
文章を書くのは好き。
でも状況や気持ちを表す的確な言葉が出てこないことが多くて、その度に手が止まり、思考は私から離れ、掴みきれないものに手を伸ばして、バタバタともがく。
もっと、もっと、ここにぴったりな言葉があるのに!
一度もがき始めると、なかなか先に進むことができない。
私の中にきっとあるであろう、ぴったりなそれを求めて、言葉を掻き回し取り出しては、違う!これじゃない!とまた掻き回す。
パズルのピースがみつからなくて、歯軋りしているかのように。
どうしても見つけられない時の手段は、
・先に進むのを諦める(下書きばかりが増えていく)
・音で空間を埋めて、雰囲気を伝える
そのどちらかだ。
今日もまた、手探りを続けながらnoteの森を進んでいた時に、cotreeのひらやまさんの記事に出逢った。
いいんだよ。
そのまま書き続けたらいい。
そんな風にぽんと肩を叩いてもらった気がして、力が抜けた。嬉しかった。
だから、noteを最後まで書ききれない日々のこと、そのまま描いてみた。
なんだか深く深呼吸をした後のような、とてもいい気分。
どうしても書けない日もある。あれよあれよと書ける日もある。
どちらもあっていいんだ。
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