8回目の831（野菜）の日＝I love youを込めて
ひびのわ
屋号を決めて、自宅で料理教室をスタートしてから、丸７年が経ちました。
2022年8月31日は、8年目のスタートの日。
趣味を仕事にする、好きを仕事にする、そんなことは才能に恵まれた一握りの人の話だと思っていました。
それが今、私ごとになっているなんて、早朝からプレ食事会の準備に追われていたあの日の私には想像すらできていません。
そうなったらいいなぁという淡い期待は持っていたかもしれないけれど、そこに続く道は全く見えなかったね。
2014年8月31日。
野菜が好きだから、野菜料理を教える料理教室だから、何より夏休みだからプレイベントにみんなが来てくれるかな？なんて安易な考えで、この日をスタート地点にしたけれど…。
あの時の直感が今に繋がっているのがとても嬉しい。
変わらず私は野菜料理ばかりしているし、野菜が大好きだから、このスタート地点を決して忘れることはないのです。
初動は早く継続は不得意な私が、７年間ほぼ毎月料理教室を開催し続けて、「食」が好きという軸をぶらさずに仕事をし続けられている理由みたいなものを、この数週間ずっと考えていました。
そんなある朝、白湯を沸かしながらふと頭に浮かんだこと。
多くの人がそうだと思いますが、きっと私は平均以上に「和」を重んじていて、「和」が乱れることを恐れているんだなぁということ。
同じ空間に機嫌が悪い人がいると落ち着かず、なんとかその場を整えようと、自分の持ちうる知恵を絞って動くのですが、言葉や態度では失敗することも多いんですよね。
その時とても役に立つのが「食」であり「食卓」なんです。
目の前に食欲をそそる香りが立ち上る料理が現れて、みんなで食卓を囲むとどんな言葉をかけるよりも早くそして確実に、その場が和む、その瞬間をたくさんみてきました。
人一倍平和主義で、場が暗くなることが怖くて、怒りや悲しみの感情に敏感で、そして何より食べることが大好きな私にとって、「食」は自分の平和を守るために身につけた知識であり知恵であり、ある意味武器なんだともいえます。
私が幸せに楽しく暮らすためにも、私が誰かを幸せに楽しくしてあげるためにも、私には「食」が必要だったからずっと続けてきたのかな。
これからもずっと続けていくのかな。いくんだろうな。
ひびのわ
この屋号に込めた想いは、今でも全く変わっていません。
ひびの暮らしを愛す。
ごはんをつくることは、自分自身を調えること。
すべての命と繋がること。
ひびのわは、日々の和・輪・話を大切にしています。
食べるを暮らしの真ん中に。
きっとずっと変わらないのだと思います。
屋号は私自身を一言で表したようなものです。
だから、自己紹介をしたとき、名刺を手渡したとき、「いい屋号ですね」って言われると、すごくすごく嬉しくなります。
「素敵な人ですね」って褒められているようで幸せになります。
毎年周年記念日には、新たにチャレンジすることを決めています。
8年目は、今までずっと月1回だった料理教室を月2回に増やし、新たなクラスでは初めての「ビーガン料理」をお伝えすることにチャレンジ！
今までもずっと、ひびのわの料理教室は動物性食品を使わないビーガン料理でしたが、あえて声高に「ビーガン料理教室です」と謳うことをしてきませんでした。
それは今まで多くのアンチビーガンに出会ってきたこともあるし、ビーガンの知識や技術にも自信がなかったし、何より私自身が100%のビーガンでないことにどこか後ろめたさも感じていたからです。（私はなんでも食べる雑食モンスター）
でもこれも月日の流れなのか、世の中の変化なのか、最近はもうそんなことはどうでも良くなっていて。
私が好きならそれでいいじゃない！
好きを共有したいならすればいいじゃない！
認められるとか正しいとかどうでもいい！
って、もうやりたくて仕方なくなっちゃったんです。
ならやろう。
私にとってビーガン料理は、たくさんの新しい食材との出会いをくれた、新しい調理法を知るきっかけをくれた、ねばならないという料理の壁をぶち壊してくれた、自由の使者みたいな宝物。
その大切な宝物を、たくさんの人に手渡していけたらと思っています。
余談ですが…。
8月31日って野菜の日以外に何かあるのかなぁと調べていたら、英語圏では「831」という数字が「I Love You」を意味するそうで、8月31日は「I Love You」の日なんだって。
（I love youという言葉は、全部で8letters（8文字）あって、3words（3単語）並んでいて、そして1meaning（1つの意味）があるから831なのだそう）
こんなラッキーな偶然は利用するしかないですよね。
ひびのわの8年目。
たくさんの野菜とご縁への愛をたくさん伝える1年にします！
食を通してたくさんのご縁と笑顔に出逢えますように。