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アルモンデごはん 扉の先にある扉

一息ついています。今週末で、年明け予定していた2月までのイベントや料理教室を全てやり終えました。駆け抜けました。
昨年の秋頃から、「一緒にやりませんか?」と声をかけていただくことが増えてきました。ありがたいです、本当に。全部やりたい。全部やろう。今の私にとっては常に120%で取り組む必要があるチャレンジばかり。
ただ私、バイトも掛け持ちしています。バイトの日程を調整しつつ、イベントや教室の準備と当日に集中しつつ。夢中でやってきたけれど、てんやわんやだったな。場数を踏んで手にした鍵で扉を開け、新たな世界に足を踏み入れた瞬間、遠くにまた扉があることに気づく。ここまできた!という達成感と、まだまだかー!という軽い絶望感に包まれるあの感じ。嫌いじゃない。
行き止まりじゃないから。まだ開ける扉がある、そんな未来が楽しみでなりません。


<2月17日> 

世界で一番薄い鰹節

突発的なお休みDAY。昨日の夜から「明日は早起きして築地にいくぞ」と決めてました。いつもの三栄商会さんで豆をたんまり買い込んでおしゃべりしていたら、「ゆうこりん、尾林さんの鰹節食べたことあったっけ?」と。初めて聞く店の名前に?な顔をしていたら、「絶対食べて!今日やってるから!」と教えてもらい、場内の端にひっそり佇む鰹節屋さん「尾林商店」へ。そこにあったのは、日本一薄くい鰹節を削る機械。興味津々に眺めていたら、実際に削って全種類の節の味見をさせてくださいました。口に入れた瞬間に溶けて、じわじわと旨みが広がる鰹節。こんなの初めて!感動して選べなくて全種類購入してしまいました。これからは尾林さんの開店日に合わせて築地にくることになりそう。生産者さんと話すのが心底楽しい。



<2月18日>   

大根の可能性

先月からずーっと、我が家は大根祭り。大根の無限の可能性に感動しつつも、ほぼ毎日食べているので正直飽きてもいます。そんな時はカレーでしょ。大根と厚揚げのカレーはココナッツミルクで煮るのが私の定番ですが、この日は使いかけの豆乳で作ってみました。油分が少ないからこっくりしているのにさっぱり食べられる。これもいいな。
困ったらカレー、飽きたらカレー。カレーって献立の救世主。



<2月19日>  

洋風もいける

先週末のローソンイベントで1枚だけ余った、冷凍パイシート。どうしようかなぁと思いながら、大根を炒めていたら(また大根)思いついちゃいました。パイで包もう!残っていた大根を短冊切りにして、これまた少し残っていたしめじと、ツナ缶も加えて炒めて…。塩で味付けしたら冷凍牌シートに包んで、オーブンへ。サクサクのパイ生地と、とろっとした大根の組み合わせがびっくりするほど美味しかった。春巻きの皮もそうだけど、パイ生地も懐が深い。甘いもしょっぱいも受け入れちゃう。粉物はすごい。



<2月20日>  

新たな場所

友人の紹介で知り合った、柏市にあるギャラリー嘉工房さん。オーナーのよしこさんにお声をかけていただいて、初めて1DAYランチを担当しました。ご縁を繋いでくれた友人にランチ担当を伝えたら、彼女の友人たちに声をかけてくれてあっという間に満員御礼。本当にありがたいことです。
名残の冬野菜をたっぷり詰め込んだワンプレートランチを召し上がっていただきました。画家、和菓子職人、香りのプロ、料理家、みりんマイスター、マスキングテープアーティスト、お菓子屋さんなどなど、とにかく集まったみんなが何かのプロというすごい空間に!プロ=オタク。オタクの話って聞いていて全然飽きないんですよね。みんなそれぞれ自分の人生のプロ、何かしらのプロ。人って本当におもしろい。4月にまたこの場所でごはんをつくります。今からもう楽しみ。


<2月21日> 

天国の食べもの

先日、尾林商店さんで購入した鰹節の中でも一番高級な「本枯れ節血合い抜き」。店主に教えてもらった、最高のおむすびをつくってみました。塩むすびにたっぷり鰹節をまぶして、醤油を垂らした海苔で巻いて食べるというものなのですが…すごかった!美味しすぎて、一瞬無になりました。
口の中が幸せすぎて、一人なのに口角あがりっぱなし。すごい!としか言いようのない味でした。余計なものも足りないものもない、完璧な味。朝ご飯は毎日これでいい。いや、これがいい。



<2月22日>  

端境期とは

東松戸の住宅街にひっそりと佇むカフェ。友人の紹介で初めて食事会を開いたのは昨年末のこと。ありがたいこと2回目を開催することができました。少人数だったので、みんなの食べたいものを私が作るではなく、みんなでつくるに変更して、ワイワイ料理をし食卓を囲みました。これがどうやら功を奏したようで。参加くださった皆さんが「今日は得しちゃった!」と喜んでくれてホッと一安心です。つくったのは12品。沢山つくって食べておしゃべりして、お腹も心も大満足。日常から半歩飛び出して過ごすこんな時間が、すごく大切なのかもしれません。手前味噌ですが、私はその場所を提供することが好きだし得意な気がしています。



<2月23日> 

師匠と私

年明けから今まで目まぐるしく駆け抜けてきました。POPUP食堂、料理教室、大学の授業で初講師、ケータリング、企業とのコラボイベント等々、たくさんの経験をさせていただき、嬉しくありがたい日々です。
場数を踏めば踏むほどに思い知らされるのは、師匠の凄さ。人を頼って場を盛り上げて、でも最後の仕上げは200%ぬかりない。一緒に料理をした人は皆、彼女に頼られることが嬉しくてあれこれやっているうちに、料理が好きになってしまうんです。そして彼女の味が忘れられなくなってしまう。きっと魔女なのだと思います。
彼女になりたいわけじゃない。でもあの力の抜けた思考とツメの厳しさは絶対に身につけたい。ごはんには人柄がでちゃう。私にはもうすこし厳しさが必要なようです。周りには柔軟であり自分自身にはストイックでありたい。


「食べるの始末」は、おひとりおひとりの「こんなふうに日々ごはんを作れたら」を叶えるレッスン。常時受け付けております。オンラインorご自宅訪問のサポート、どちらかをお選びいただけます。丁寧に対話を重ねながら、「こうありたい」をサポートします!体験レッスンのお申し込みは随時受け付けています。お気軽にご相談ください。





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