愚かなのは
流しに溜まった泡だらけの食器をザーッと洗い流すのが快感。でも今日はいらだちを流しきれなかった。
黙々とこなす。大抵何も言われない。たまに機嫌がいいと、ありがとうね、と投げかけられる。
きっと気づいていない。
私はあなたを思いやっているのではない。
あなたに期待していないのだ。
理想を押し付けてがっかりしたくない。あ、無駄な声掛けする前に自分でやろ、と思う。
でもたまに忘れて、勝手に裏切られて、
相手に苛立ち、自分に苛立つ。
長く一緒にいると自分の思考と他人の思考は繋がっていないということを忘れる。どれだけ親しかろうと境界はある。
ひとりぼっちになれないくせに、
他人とも馴れ合えない。
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