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子どもが不登校になった時に、親の私が相談したところースクールカウンセラー

不登校の彼は、
「なんでこんなことになったのか?」
「しんどい、どうしたらいい?」
と、何度も何度も口にする。

心療内科に「何か」を求めたが、「まずはゆっくり休みましょう」であった。学校を休むことは決めたけれど、彼の不安を取り除くには不十分だった。
そして、親にも彼の不安を取り除く言葉はなかった。

「もう何回も同じような話をしているよね。お母さんもどうしたらいいか分からないから、専門の先生に話を聴いてもらおう。学校とは別のところにもスクールカウンセラーさんに話を聴いてもらえるところがあるから、そこに相談してみない?」
「行けるかは分からんけど、予約はしてもいいよ」
彼の承諾を得て、この状況を説明した上で、スクールカウンセラーさんの面談を予約した。

面談当日、
「今日、面談だけどどうする?」
「うーん、ギリギリまで考えるけれど、たぶん無理」
こうなることは予想していた。
「親さん一人でもいいですよ」と言ってくださっていたので、予約通り、親一人で面談を受けてきた。

私が涙を流しながら話すことを「うん、うん」と聴いてくださった。
次に予約がなかったこともあり、本当にゆっくりと話しを聴いてもらった。
すっきりした。
彼が「学校に行かない」と決めてから3週間が過ぎていた。
彼の前では気丈な母を演じていたので、この時に話を聴いてもらったことはとても有難かった。

この経験を彼に話すと、スクールカウンセラーさんの面談を少し前向きに考えてくれたが、現実的にはまだ難しかった。
その公的な相談機関には不登校の高校生の相談に対応して下さる教員資格をもった先生がいて、彼の今までの学校生活で、先生との関係がよかったこともあり、まずは先生に会うことからスタートした。
「来てくれてありがとうね」
「よく頑張って来たね」
と、迎えてくださった。
先生との話には同席したが、彼が自分自身を奮い立たせてこれからのことを話していることに気付いてくださって、
「無理はするな」
「時間がかかってもいい」
と、今の彼を全て受け入れてくださる雰囲気があった。
先生からスクールカウンセラーさんとの面談を薦めてくださったこともあり、次回の予約日は親、子それぞれでカウンセリングを受けることができた。

何を話したかは聴いてはいないが、自分の言葉でしっかりと話しができたようで、帰りには「行ってよかったわ」と言っていた。

外部機関でのスクールカウンセラーさんとの面談を経て、高校のスクールカウンセラーさんとの面談を試みた。
初回は行くことにギリギリまで挑戦したが、「学校へ行く」ことに身体が拒否し、父親だけが、高校でのスクールカウンセラーさんとの面談に出向いた。

二回目は留年が決定する前にできる範囲で学校と向き合ってみようと、まずは放課後、スクールカウンセラーさんとの面談を試みた。
放課後に教室ではない場所には辛うじて行くことができ、スクールカウンセラーさんと面談はできたが、やはり学校はしんどい場所であったらしい。

立場の違いがあるのか、
外部の公的機関のスクールカウンセラーさんは今の高校への再登校は厳しいというアドバイスを、
高校のスクールカウンセラーさんは、もっと気楽に考えて高校生活を送ってみてというアドバイスを頂いた。

親とは違う第三者さんからの意見は、どう彼に響いたかは分からないが、様々な意見があるということが、
「こうあるべき」の考えに拘る傾向がある彼にとっては、よかったと思う。