感情-産業共進化説(心と仕事)

『われわれに必要なのは日々の鎮魂だ。』

かつて

人は死を作った。
その発見は感情「かなしみ」と仕事「葬儀」を生んだ。

人は性差を作った。
その発見は感情「葛藤」と仕事「風俗」を生んだ。

人は肉体を作った。
その発見は感情「食欲」と仕事「労働」を生んだ。

人は精神を作った。
その発見は感情「損害」と仕事「奉仕」を生んだ。

人は理想を作った。
その発見は感情「優劣」と仕事「教育」を生んだ。

人は天を作った。
その発見は感情「貢献」と仕事「建築」を生んだ。


人は人を作りたかった

しかし、造れなかった。

人が人であることは、生態系(宇宙)の一部分であることによる呪われ(孤独)を意味する。

孤独であれば同じ感情を持つ仲間を欲するのは当然のこと。

人が人を主語にしている内は、

その孤独が孤独でなくなることはない。


それ以来、人は不足を作っては埋め、

穴を掘っては埋め、溝を削っては埋め、

常同行動の研鑽に勤しんでいる。


いつかナニモノカがひっくり返してくれることを信じて

かつての大洪水や、暴風雨、インドラの雷、バベルの塔の時のように


『無畏』


いまのわれわれに必要なのは鎮魂の儀だ




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