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コントかよ

今朝のスタバも散々だった。
(こないだのスタバについては、みっつ前の記事「高速足首」をご覧ください)

作業すべく、朝8時にPCを持ってスタバへ。私はだいたいドリップコーヒーのデカフェを飲む、と決めている。

レジでは、楽しそうにいちゃいちゃしながら注文する男女ふたりがいて、彼らをほほえましく思いながらその後ろに並んだ。

並んだ次の瞬間、とても親切で気さくで声がよく通るスタッフの方が、すかさずメニュー表を持ってきてくれた。

ス「メニュー表です!ご覧になってお待ちください」
差し出されたので受け取る私。
私「(ドリップコーヒーのデカフェで決まってるからなあ)」

ス「モバイルオーダーもできますよ!」
私「いえ、特に急いでないのでこちらで待っててもよければ」
ス「そうですか!あ、iPhoneでしたらこちらのQRコードを」
私「すみません、私Androidなんです」

で、そうこうしてるうちにレジが空いた。
引き続きその親切なスタッフの方にドリップコーヒーのデカフェを頼んだら、できるまでに10分かかるという。

だいたいデカフェはいつもそうだから、構わない旨を伝えた。そうしたら、待たせないほうをと気を利かせてくれたのか、「アメリカンのデカフェでしたらすぐにできますよ!」と熱心に説明をしてくれる。

アメリカンのデカフェは飲んだことがなかったから試してみるかと思い、「じゃあそちらでお願いします」と伝えたら「はい!ではお会計が少し変わりますね!」と何十円か増していた。

数十円だしと思ってお支払いしたら、会計後に一言「こちらはワンモアコーヒーの対象外となります!」。お代わりの割引がないやつだったんか。



数分待って、コーヒーができた。ここでも同じスタッフの方が笑顔で対応してくれた。私が早く飲みたくて待ってるデカフェを片手に彼女は、
ス「甘い味はお好きですか?(カスタマイズのあれこれを一方的に喋る)」
私「いえ、甘いのはあまり得意じゃないんです」
ス「でしたらシナモンはお好きですか?」
私「いえ、そのままで飲みたくて」
ス「そうでしたか!ではストレートでお楽しみください!」

おお……。
スタバでこんなに疲れたことはないし、コーヒーにたどり着くまでこんなに長く感じたこともない。

とてもいい声の店員さんで、会話のすべてに「!」が付くような元気っぷりだった。声もよく通って元気でかわいくて、このはつらつとした明るさが好きな人も多いだろうなと思ったけれど。

おいしいコーヒーと空間がスタバの肝であっても、金額もワンモアコーヒーの対象外だということも大事なことだろうに、どうして先に言わないんだろう。親切心からくる提案がちょっと不親切だ。

私が質問して、その結果断ってもよかっただろうけど、こちらが求めていないほうの選択肢ばかりを次々に勧めてくることに参ってしまった。まるでコントみたいに噛み合ってなかった。

肝心のアメリカンはまあまあおいしかった。でも、いつものドリップコーヒーのほうがおいしい。なんだかなー。善意が裏目に出るときってあるよね。

……あれ?
もしかしてモバイルオーダーしてたらこんなことにならなかったのか?


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