エッセイ3「スマホ使い古されて…冬」

もうすっかり冬になりました。
更新ができずに気づけば季節は移ろい、秋から冬へ。
卒業制作にヒーヒー泣かされていた私にもようやく余裕のある生活が戻ってきました。
久しぶりに書こう！
そうして強い意志で書き始めた冬。
そんな冬になっていつも思うことがあります。
スマホの充電の減り早過ぎませんか！？
最近、充電のパーセントが4%ごとに減っている気がします。
これは朝の支度中の時間の進む速さに非常に酷似しています。
しかし、あれは錯覚。
作業の手を止めて時計を凝視していればたしかに平等に時間が流れていることが分かります。
そして遅刻もします。
ですが私のスマホは違う。
凝視しているとたしかに4%ごとに減っているではありませんか！
どうにかこの現象を数学で例えたいがどれもあまりピンときません。
こういうところに地頭の弊害が生まれますね。
私のそういうところが似てこのスマホも数字に弱いのでしょうか。
もう！ 悪いところばかり似て……。
ですがうちの子が本領を発揮するのは追い込まれてからです。
1%になってからの粘りといったらとてつもないと自負しています。
さすが4年以上使っているスマホ。
苦楽を共にしただけあって根性が違います。
もしやペース配分を学べば化けるのでは？
青学の原監督に預けてみましょうかね。

未だにiPhone8を使っている私は毎冬、
「減りはえぇなぁ」と思っています。
つい先日友人にスマホをチラ見され、ボソッと「……古代文明じゃん」と言われました。
私はこの発言を聞いて、その失礼極まりない発言に怒るではなく2つの仮説を立てました。
ひとつは友人未来人説。もしやはるか未来からやってきた友人は人類抵抗軍のリーダーとなる私を殺人アンドロイドから守るためシュワちゃんとして身を隠しながら私を守護しているのではないか。
その割には中肉中背でシュワちゃんには全く似ていませんが。
そりゃ未来人から見れば目に入るもの全てが古代文明でしょうよ。
もうひとつはiPhone8もう古い説。
にわかには信じ難い説ですが4:6くらいでこの説が有力です。

2022年現在もうすでに1桁のiPhoneは古いと言われているようです。
確かに心当たりはあります。周りの人がもつスマートフォンの画面には白い枠が無くなっていたり、見れば思わず押したくなるホームボタンが無くなっていたり。
最大の変化はカメラの数です。私の友人のスマホにはカメラが3つも！ついていました。
衝撃映像です。コイルからレアコイル。ドードーからドードリオ。タマタマからナッシー。
あっ、タマタマは最初から3ですね。
とにかく進化を遂げているのです！
夜のスカイツリー。最新のスマホを持った友人が撮った写真を見せてもらいました。
すごい！ 夜なのに夕方みたいに見える！
でもそれって正解なのか？
非常に判断が難しい出来でした。

私がスマホを買い換えるとき。
それはいつになるんでしょうか。カメラが4つになったときなのか。はたまた5つになったときなのか。6つか、7つか。
いくらカメラが増えようとホームボタンは帰ってこないでしょうが。
ホームボタンが自分のホームを追われるなんてそんな理不尽があっていいのでしょうか。
私だけは寄り添いたい。いつまでもダブルクリックしてアプリを切り替えてあげたい。
私にはもう愛情のような物が芽生えています。
少なくともこいつの寿命がくるまでは使い続けてあげたい。
え？ その寿命はもう来てるって？

じゃあもう替えよっかな。
いやむしろ替えたいな。

隣の芝生は青い。
隣の人のスマホは充電の持ちがいい。

さて、そろそろ充電がなくなってきたのでこれにて失礼致します。
ヤバい、16%だ。

それでは皆さん！ I'll be back.
充電が終わったらお会いしましょう。