多くの文豪にゆかりある鎌倉を訪ねて
念願の鎌倉に一人旅へ・・・!鎌倉の観光地を調べているうちに、話には聞いていましたが、かなり多くの文豪のゆかりの地であることがわかり、1日でどれだけ巡れるのか?!と歩き回りました。
その記録です。行きたい場所がものすごくたくさんあったので、予定もあれやこれやと悩みながらも、組み立てるのは楽しかったです。
行った場所まとめ
まず初めに、ざっと回ったところをまとめます。
・円覚寺
・鶴岡八幡宮→小町通り→鎌倉駅(の周辺)
・由比ヶ浜駅周辺
・長谷寺
・高徳寺
・稲村ケ崎の浜辺
今回は新幹線で新横浜で降り、そこから大船経由で鎌倉に向かいました。ちなみにホテルは大船駅周辺でとりましたので、行きは一回大船駅でおりキャリーはホテルへ。(今回相鉄フレッサインに泊まりましたが、駅からのアクセスも良く大変便利でした。)
大船駅からまず北鎌倉駅へ向かいます。時刻は9時過ぎ。ですが、北鎌倉駅ではたくさんの観光客のかたが降りてきました。
円覚寺(島崎藤村・夏目漱石・川端康成・有島武郎)
円覚寺は、上記の文豪ゆかりの地で知られているそうです。私は放哉関係で知りました…。簡単にまとめると↓
☆島崎藤村…帰源院が、『春』『桜の実の熟する時に』に出てくる。藤村自身も滞在していた。
☆夏目漱石…帰源院に滞在したことがあり、句碑もある(実際は見れませんでした。)『門』などに出てくる。
☆川端康成…佛日庵のあたりが、『千羽鶴』で描かれている。
☆有島武郎…公嶺院に滞在していた。『或る女』もここで執筆
錚々たるメンバーの名前ばかりで震えるわ…。
ここで放哉先生は、大学時代哲学や宗教に傾倒し始めて、熱心に通っていたのだとか。坐禅とかしたのかな…?と境内見て回りました。
帰源院には中に立ち寄ることができませんが、入口までなら行けます。その入り口に『夏目漱石と帰源院』の本があったり、漱石の會って書いてある…。このあたり詳しくないのですが、滞在していた跡が分かるのはすごいですね…。きっと庭のほうに句碑があるのだと思います。佛日庵や公嶺院には入って中まで見学できます。特に、佛日庵のほうはお抹茶もあり、またちょうど紫陽花も見ごろで、お庭の風景が青空のもと映えていました。
また、国宝「洪鐘」のほうに上ってみると、天気がよければ遠くに富士山を見ることも!舎利殿(国宝)のほうに行ってみると、中ではお経を唱える声もしてきましたよ。
とにかく境内内が広い!!時間にゆっくり余裕をもってきましたが、もっと隅々まで回ろうと思うと、2時間ちょいは見てきてもいいかも。とは思いました。
では、ここから徒歩で鶴岡八幡宮を目指して歩きます。大体30分ですし、線路沿いにまっすぐ歩けばいいのですが、人が多すぎて…。あと、途中でおしゃれなカフェもいくつか見かけたので、立ち寄るのもいいなあ、と思い、ただお昼は小町通りで!と決めていたので、まっすぐ向かいます。
鶴岡八幡宮→小町通り→鎌倉駅
境内は本当にたくさんの観光客で溢れかえっています。結婚式もしていました。お参りをして、ハトの「八幡宮」の文字も見てきました。
八幡宮も源頼朝公が鎌倉の街を作るにあたり、武士の守護神として信奉したゆかりのある地だそうです。こういった場所、ガイドなんかの説明があったらもっと解像度上がるのに…!と回りながら、さっと見てくるのみにしました。
そのまま、お腹も減っていたので、生しらすが食べたいと小町通に繰り出します!
この日土曜日だったのが原因?なのか、生しらすをあつかっているお店があまりなく…漁の兼ね合いでしょうね。その中で、「新庄園」さんで生しらす丼を食べてきました!しらす美味しかった…!!のど越しがいい。ショウガとの相性が最高でした。
「ともや」さんで、よくインスタで見かけてた大仏さま焼も購入。金運よ、上がれ。と紅芋あんを食べました。
そのまま鎌倉駅へ向かい、今度は江ノ電に!!!!ずっと乗りたかった江ノ電に乗りますよ!!!
鎌倉駅→由比ヶ浜駅へ(高浜虚子)
ここで降りたのは、長谷寺へも徒歩圏内だったのと、行きたい場所がここから近くだったためです。
それが、高浜虚子庵趾・句碑を見ること。かつて鎌倉の地に移住したときの場所のようです。またこの地でよんだ『波音の由井ヶ濱より初電車』の句碑も立っていました。この近くに、虚子立子記念館もありますが、水・木曜日のみの開館らしく、加えて要予約とのことでした。ここはリベンジ!!しなきゃなぁ、と思いながら、ここで句会をやっていたのかぁ、と思いを馳せてあたりをぐるっと見てきました。
次は通りをまっすぐ進み、長谷寺へ向かいます。
ここで長谷寺について緊急事態発生。このお寺、紫陽花で有名なのは知っていましたが、紫陽花の見ごろの時期は整理券がいるんですよね。で、その整理券をとっても、まさかの4時間まち。えっ…よ、4時間!!?もうどうするか迷いましたが、でもここの紫陽花を見たくて、時期も合わせてきたんだから!!とチケットを購入し、待つことにしました。
確認をとると、整理券と長谷寺への拝観券さえあれば再入場ができる、とのことだったので、先に他の行く予定だった場所を回ってから、最終時間の5時に戻ってこようと予定をかえることにしました。
ということで、高徳院のほうへ
長谷寺→高徳院(与謝野晶子の句碑)
私、鎌倉の大仏見たことないな…人生で一回は見ときたいな、とずっと見たかった大仏を見に行きました。ちゃんと中にも入ってきましたよ!当時の高い技術で作られたという解説も読んできました。
高徳院境内には、与謝野晶子の句碑もあります。
ここで、歩き回って疲れも出てきたので、ジュースを飲みながら休憩し、これからどうするか予定を考え直すことに…。このとき14時前。まだ3時間以上は余裕があるので、先に予約していたカフェに行き、海辺を回ってから、長谷寺に戻ることにしました。
そうと決まれば…、歩くか!!!(地獄の初まり)なので、江ノ電が混みすぎて乗るのをためらったため、歩きで鎌倉駅に戻りながらカフェに向かいました。
鎌倉駅周辺(高浜虚子)
そのカフェが、由比ヶ浜駅から10分くらいにある「DRESSY CAFE KAMAKURA」。インスタやTiktokなどでよく見かけて、めちゃくちゃおしゃれなカフェある!!と予約していきました。
プチアフタヌーンティーを頼みましたが、味はもちろん美味しく、さらにスイーツも空間そのものも、どこを撮っても映え~!なカフェでした。
お腹もいっぱいになり、鎌倉駅に向かう前に鎌倉市立御成小学校のほうへ向かいます。なんとこの学校の文字、虚子先生の書いた(直接門札に書いたわけでもないが、文字が虚子先生のらしい)ものらしいです。ちょうど写真を撮っているときに、後ろを通った人力車のかたもお客さんに解説していました!現代にもこうして残っているの、ファンとしては嬉しい限りで…。臨書したい…。
鎌倉駅→稲村ケ崎へ(戦争の爪痕)
再び鎌倉駅に戻ってきて。そして再び江ノ電に乗り、今度は稲村ケ崎駅を目指します。ここに来たかったのは、あまり知られていませんが(そもそも公にされていなかった)、特攻、そのなかでも人間機雷「伏龍」の訓練場だったみたいです。この日波が荒くて、私は足がすくんで海岸ギリギリにしか近づけず、穴しか見てこれませんでしたが、他にも洞窟内に通ずる入口はあるみたいです。今でこそこのあたり一辺は、海水浴の観光地でにぎわっていますが、こんな場所に訓練場があったこともあまり当時知られていない、むしろ極秘下だったそうです。
再び長谷寺へ(高浜虚子句碑・久米正雄ブロンズ像)
そうしてちょうど長谷寺へ向かおうとしたときに、QRコードで確認してみると、私の整理券番号が近づいてきていたので江ノ電にのって戻ります!
紫陽花の路は、こうして待った甲斐があったと思えるくらい、綺麗に咲き誇るたくさんの紫陽花で埋め尽くされていました。(それでも八分だったそうです)ちなみに、戻った時には整理券の配布も終わっていました。ので、先に整理券とっておいて本当によかったです。
また、境内には久米正雄のブロンズ像もあります。少しわかりにくいですが、虚子先生に「永き日のわれらが為の観世音」の句もあります。
写生もやりたかったですが、こちらは時間が合わなかったため、もし機会があればまたやりたいですね。境内をぐるっと回って帰路につきました。帰りは江ノ電で鎌倉駅まで戻り、乗り換えて大船駅まで帰りました。
今日一日だけでも、これだけのゆかりの場所を巡れましたが、他にもまだまだあるそうで。これはまた鎌倉に行きたい…!!と思います!!
番外編~円覚寺で坐禅~
次の日、早起きして円覚寺にて暁天坐禅に参加してきました!放哉先生やってたんじゃない???という憶測のもとで。
毎日朝6時から行っているそうです。初めてだったので、説明を聞いて見よう見まねでやってみました…。なお、よくある棒で肩パアアァァァァン!は、希望する方のみやっていただけるそうで。せっかくなのでやってみました。かなり肩に喝入ります。いい経験でした。煩悩は消え去った…はず。