カメムシ

私は虫が苦手である。

大きさや形、攻撃力に関係なく、虫という虫はすべてダメだ。

昨日の夕方、ベランダに出ようと思ったら、窓を開けてすぐのところに焦げ茶色の大きなカメムシがいた。

慌てて窓を閉めた。

一晩経てばどこかにいっているだろうと思い、そのまま放置した。


そして翌朝、つまりさっきベランダに出ようと、念のため恐る恐るゆっくりと窓を開けてみたら、まだいた。

多分、昨日と同じやつだと思う。

カメムシって、飛んでいる時以外はわりと動きはほとんどない、もしくは動いたとしてもゆったりとしている。

でも、裏を返せば一度「ここ」と決めてしまうと、なかなか動かない。

昨日のうちに、家族にどうにかしてもらえば良かった。

ところで、今はカメムシの活動期なのだろうか。

いたるところにカメムシが張り付いているのを見かける。

黄緑色の小ぶりなものと、焦げ茶色の大きなものがいるようだ。

カメムシといえば、強烈な匂いを発するところが最大の特徴だろう。

実際にかいだことは無いし、これからもかぎたくはないけれど。


さっきふと、どうしてカメムシはあまり動かないのだろうと考えた。

ポイントは、その悪臭にあると思う。

動きが遅いということは、外敵から襲われた時にすぐにやられてしまう。

だから、弱い生き物は動きが素早い。

だけどカメムシの場合、匂いという強い武器がある。

緊急事態には、悪臭を振りまくだけで敵をけちらすことができる。

その匂いという武器こそ、カメムシが悠然と構えていられる秘訣なのだと思う。

とりあえず、一刻も早く例のカメムシが立ち去ってくれることを祈る。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?