アメリカ留学生に向けてOPTを解説
アメリカ留学後の就職に欠かせないのがOPT。
OPTって何なのか?OPTの申請プロセスについて、この記事では自分の経験を元に詳しく説明しようと思う。
以前の記事で少し触れたOPTについて、この記事でより詳しく解説する。
この記事は留学前の人への説明もあるが、留学中で卒業を控えた人に届けばと考えている。
自分自身、OPTの申請を行なった際に、Webサイトが非常に分かりにくいと感じたのでぜひ自分と同じような状態の人の助けになればと思う。
OPTって何
OPTとはOptional Practical Trainingの頭文字をとった言葉だ。
簡単にいうと、専門学校、短期大学、大学、大学院、または9ヵ 月以上のサティフィケート終了後に得られるアメリカでの就労許可証だ。
基本的には、卒業後12ヶ月の就労許可が得られる。
しかし、以前の記事でも説明したように、STEM科目を専攻した学生には、基本の12ヶ月に加えて、24ヶ月延長という形で、トータル3年の就労許可が得られる。
そして、OPTで応募できるポジションは、自分が学んだ専攻に関するポジションのみに限られている。
MBAだと、ビジネス関連のポジションで働く許可が出るため、営業、マーケティング、マネージャー、財務等のポジションに応募することが可能だ。
そのため、留学以前にどのような仕事をしたいかある程度決まっている人は、そのポジションに沿った専攻を選ぶ必要がある。
OPTのプロセス
ここからは、実際にOPTに申請する人向けに詳しいプロセスについて説明していく。
申請期間はプログラム終了の90日前から申請が可能で、プログラム終了から60日以内に申請しなければいけない。
この申請期間は非常に厳格らしいので、絶対にこの期間を超えないように注意する必要がある。1日でも超えると帰国することになるので注意。
プログラムの終了日程は、I-20に書いてある。
そして、大まかな流れは以下のような感じだ。
自分の学校の国際学生オフィスにOPT申請し、OPT申請用のI-20を発行してもらう
学校からI-20を受け取ったら、USCISのサイトでI-765を作成し、申請する。
I-765受領メールが送られてくる。
EADカードが送られてくる。
大体の流れは上のような感じだ。非常にシンプルだが、何しろ時間がかかる。
申請してから3ヶ月以上はかかると考えておくといいと思う。特に5月卒業の人が多いため、この辺りに申請するとものすごく時間がかかる。
私の場合、プレミアムプロセスという、追加料金を払って、早く許可を出してもらった。
5月の終わりにI-765の申請をし、7月の半ばにプレミアムプロセスに申請し、2週間程度で許可が出て、許可が出た1週間後にカードが届いた。
非公式だが、各日付の申請者数、申請許可者人数、申請却下人数などがわかるサイトがあるので、参考程度に待っている間に確認すると良いと思う。
EADが届いた後、やっと働き始めることができる。
OPT開始日に学校の国際学生オフィスから、SEVPポータルアカウントを登録するためのメールが送られてくるので、アカウントを登録する。
そして、学校の国際学生オフィスアカウントと、SEVPポータルアカウントに、雇い主の情報と、そのポジションが自分が学んだ専攻とどのように関係があるのかを説明する文章を登録する。
あとは、会社からI-9や、W-4、保険等の記入を求められると思うのです、それを記入するという感じだ。
OPT申請料金
OPTの申請料金は年々値上げしているようだが、私が申請した時には$470だった。
そして、プレミアムプロセスの料金は$1685だった。
仕事が決まって、できるだけ早くEADカードを得る必要がある場合にのみプレミアムプロセスを申請すると良いと思う。
I-765を申請した時点で、プレミアムプロセスに申請していなくても、後からmy USCISからプレミアムプロセスに申請できるため心配無用だ。
注意点
1つ目の注意点は就労開始日程の設定日だ。
国際学生オフィスにOPT申請をする時点で、就労開始日を自分自身で決める必要がある。
卒業日から最長で60日後までの間で開始日程日を選べるが、早く設定するべきか、ギリギリのところで設定するかが非常に悩ましい。
多くの会社はすぐに雇いたいというパターンのため、卒業後にすぐに仕事が見つけられそうな人は早く設定しておくに越したことはない。
しかし、OPTの開始日から90日以内に雇用先を見つける必要があるため、遅く設定した方が長く仕事を探すことができるようにはなる。
個人的には、早めに設定しておいた方が、会社に雇ってもらいやすいとは思うが、正直その人次第ではある。
もう一つ言っておきたいのが、OPT開始日程にEADカードが届くとは限らない。
OPT開始日程以降から就労することができるが、EADカードが届かない限り就労することはできない。
そのため、6月1日をOPT開始日程にしても、EADカードが届いていないと6月1日から働き始めることはできない。
2つ目は、申請する際の情報を正確に間違いなく入れることだ。
当たり前だと思うと思うが、間違えると非常にめんどくさい上に、申請プロセスに遅れが出るため就労開始が遅くなる。
例えば、学生の間に住んでいたアパートから引っ越したが、申請した時には学生の時に住んでいたアパートに設定しておくと、再度申請をすることになる。
申請したあとにmy USCISから住所変更や、その他の情報変更申請が可能なので、間違いなく行うことを強く勧める。
最後に、分からなければ友人、国際学生オフィスに質問しに行く。
曖昧なまま、なんとなくで間違えた場合、最悪就労許可がおりない可能性もあるし、再申請する手間がかかる上に、申請許可までの時間も余分にかかる。
確実に申請するために、分からなければすでにOPT申請した知り合いに聞くのが一番早いと思う。
もしくは、学校の国際学生オフィスに行けば必ず教えてくれると思う。
最後に
私自身、OPT申請の前まで、いつやらなければいけないのか、どうやればいいのか、不安だったため、すでにOPT申請した友人たちに何度も聞いていた。
また、実際申請する際にウェブサイトを見たが、非常にわかりにくい。
いろんなページに飛ばされ、結局何をすればいいのか分からなかった。
また、就活をしている際にいつ仕事を始められるか聞かれても、OPT開始日は決まっているが、その日に始められない可能性もあり不安だった。
この記事を見て、少しでも私のような留学生のためになればと思う。