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良かった映画をふりかえる

2023年最終日の夕方なので今年良かった映画を振り返ってみる。今年見た映画は31本。映画好きの方々からしたら「全然見てない」と言われそうだけど去年まで年に数本だった自分からしたら映画革命の年!みんな気になったら見てみてネ

ヒューマンドラマならぬホースドラマ 『ドリーム・ホース』

実話ベースの映画。ウェールズの田舎の主婦が思い立った、「競走馬を育てたい」という挑戦が生んだ物語。
胸が高鳴るとは正にこれや!という映画で、展開としては珍しくないが、ポスターの通り手に力が入ってしまうしのめり込んでしまう。映像も迫力満点。靡く立髪、脈打つ心臓、蹴り上げる土。馬の美しさや力強さがビリビリと伝わってくる。馬乗りたい〜

くたばれは最愛の言葉 『COMPARTMENT No.6』

恋人に旅行をドタキャンされた学生の電車旅行と、相部屋した男のはなし。とにかく寒そうな北欧~ロシア北部という舞台も、様変わりしない景色も、人間(性)をより際立たせる。目的地に進む列車と、それに合わせるように変化する人間関係が幸せな展開と関係の終わりを示唆しているようで終始切ないような甘いようなで傑作です。ホットワイン片手に家でぬくぬくしながらもう一度見たい。

JAZZ!JAZZ!JAZZ! 『BLUE GIANT』

世界一のジャズプレイヤーを目指す青年…(みんな知ってるので以下略)
映画館で見て良かった〜というのが最初の感想。JAZZかっけえッス。
アニメ映画は2本しか見てないけど、アニメならではの演出がすごく良かった。演奏シーンは青く熱く燃え盛っていて、鳥肌もの。ぜひ最高級オーディオを準備した自室か映画館でご覧ください。

ひと夏の記録と記憶 『aftersun』

ある少女と父の記録を回想する、ストーリーというよりも記録と記憶の集合みたいな、なんとも形容し難い作品。大きな起承転結があるわけではないのになぜかすごく鮮烈に脳裏に焼き付いてるので選出。
何の説明なく始まって、何の説明もなく終わる。至って平和なリゾートでの数週間の記録の中にシャープに差し込まれる、現在と、死の香りが何とも言えない後味を残す。もう一回見たらもっと解釈が進みそうでもあるし、もっとわからなくなるかも。

青天の霹靂 『CALL ME BY YOUR NAME』

今年の映画革命はこの映画から始まった。邦題は『君の名前で僕を呼んで』。言わずと知れた名作なので概要は省略。
どこを切り取ってもひたすらに美しい。というかティモシー・シャラメが美しい。映画はエネルギーを消費するものだと思っていた自分の概念をひっくり返してくれた傑作に感謝。ありがとう。もう一回見よ。

以上!来年も素晴らしい作品に出会えますように。

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