6・飴と鞭
■ハンター美智子
「優鬼」という言葉はツイッターで知ったのですが、最初は「ユウキ」という名前のハンターさんなのかと思っていました。
でも「ユウキ」ではなくて「やさおに」と読むようですね。しかもハンターさんの名前ではなくて、その字の如く優しい鬼ということのようです。
私が出会うハンターさんは、全員怖い鬼でしたとも!!なにせ、速攻で縛ってくるのですからっ!!(それが普通のプレイスタイルなのですけどね)
きっと私は優鬼に出会うことなんてないだろうなと思っていたある日のことです。
今回もプレイを初めて即追いかけられて叩きまくられて吊るされて、また早々に飛ばされるのか~とガックリしていました。
すると突然、何度も何度も地面に叩きつけては拾ってを繰り返すではありませんか!
怖っ!!ハンター美智子、怖っ!!
そう言えば、「Identity V」を初めたばかりの日の2回目のプレイの時もハンターが美智子さんで、プレイ開始と同時に追いかけられて縛られて、ず~~っとビッタンビッタンと殴られ続けた恐ろしい記憶が蘇ります。
他のサバイバーさんを探すことなく、私が飛ばされるまでず~~~っと付きっ切りでビッタンビッタン・・・。
怖っ!!ハンター美智子、怖っ!!
きっと今回もそんな感じのハンターさんにあたってしまったんだなと諦めていたら、なぜか急にクルクルと回りだしたりウロウロしたりしだしました。
■噂の優鬼!?
すると、どこからともなく祭司さんが駆け寄ってきて治療してくれたのです。
あ、危ないよ!!祭司さん!!
そう思ったのに、美智子さんはずっとそばをウロウロしているだけで、地面に落書き(スタンプ?)を出したりしていました。
・・・ま、まさか!!これが噂の優鬼ってやつでは!?
ずっと治療に専念してくれる祭司さんとのんびり踊る美智子さんに、先ほど動揺してウッカリ懐中電灯をつけてしまった時の牽制が成功していることが申し訳なく・・・。
普段は成功しないのに、こういう時に限って成功しちゃうのですよね~。
それはそうと、せっかく優鬼に会ったのだからツイッターでよく見かけるような、皆でキャッキャウフフな感じで楽しみたいミーハー心。
でも1人だけ何度も何度も「解読に集中して!」と言ってくる方がおられたので、「あ、ああ、うん・・・。」という気持ちで暗号機に向かいました。
でも美智子さんが気になるので、一番近くにある暗号機で解読をしつつ美智子をチラ見。
他のプレイヤーさん達も、きっと同じ気持ちだったに違いありませんよっ!!皆で同じ暗号機に集まっていましたから。
■別れの時
ツイッターで見かけるようなキャッキャウフフな感じもなく、町をツアーをすることもなく、一緒にスクショを撮ることもなく、2人で電車にひかれた後にさっさと脱出しちゃうプレイヤーさん達。
私はと言うと、美智子さんが気になりながらも女子キャラ限定の優鬼かもしれないという疑念が捨てきれないビビり&疑り深さを発揮して、なんとなく背中を向けられずにジリジリと後退。
背中を向けないからと言って捕まらないわけでもないのですけど、なんとなく・・・。
まだ庭師さんも来ないし、どうしようかな?と迷っていると、突然美智子さんがこちらに向かって突進してきたので、またもや動揺して操作ミスで懐中電灯をつけてしまいました。
しかもそのまま脱出しちゃって、せっかく優鬼してもらっているのに恩を仇で返すタイプです。
■鞭と無知
せっかく優鬼に出会えたのだから、もっと一緒にはしゃいでみたかったなという余韻を残しつつ、浮ついた気分で次の対戦に臨みました。
蜘蛛のハンターさんに会ったのは初めてで、蜘蛛の巣が画面にも広がるなんて知らなかったのでビックリしましたね~。
でも、私よりもビックリした人がおられますよ!
もうゲートが開いているというのに、ウッカリ行き止まりに逃げ込んでしまって、蜘蛛の巣にグルグルにされて動けなくなった私を見た祭司さんです。
あまりの私のヘッピリぶりに驚いたはず・・・。
それなのに、祭司さんはわざわざ行き止まりの私のところまで助けに来てくれたのです!!ハンターさんもいる危険な状態なのに!!
そんな祭司さんの想いを無駄にするわけにはいきませんっ!!
最後の力を振り絞って一気にゲートを駆け抜けて、いざ脱出っ!!
・・・できませんでした。思いっきり祭司さんの想いを無駄にしちゃいました。lllorz
え、待って、待って!ハンターさんもゲートくぐることが出来るのですかっ!?それならそうと最初から言っておいて下さいよ・・・。
無知な自分を棚に上げて運営さんに八つ当たりするモンスタークレーマーです。
■無敵と無様
優鬼という飴で浮かれていたら厳しい現実を突きつけるような鞭で打たれた気分だったことと、恥ずかしい終わり方をしたことを早く忘れるべく、気を取り直して次のプレイを開始しました。
・・・が、またもや蜘蛛ハンターさん!!
さらにザクザクと皆さん捕まって、残るは私1人の大ピンチ!!
背後から迫りくるハンターさんに逃げ回る私の目の前に、なんと!!ハッチが!!
やった~~!!これで脱出成功だぁぁぁ~~!!とばかりに飛び込みました。
・・・飛び込んだはずでした。
えっ?えっ?もう飛び込む寸前で、ちょっと体も浮いていましたよね!?
目にも止まらぬ速さでグルグル巻きにされちゃいました。無念・・・。
それにしてもこの蜘蛛ハンターさん、さっきの人じゃないですよね!?同じ人だったら恥ずかしい!!
無敵のハンターさんの前に無様な姿を2回もさらけ出すなんて恥ずかしすぎるっ!!
そんな恥はともかく、最後の最後まで諦めずに追い詰めるハンターさんのガッツは見習わなければと心に強く思うハンター歴ゼロの新人サバイバーなのでした。