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フィンランドから早期帰国

何もかも異なる生活に音速で移動すると、身体が慣れるのに1週間はかかるもので、加えて自宅待機の疲れで文章を書く気にもならなかった。

10ヶ月の留学プログラムも、残り3ヶ月というところで、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、フィンランドから早期帰国した。自分の意志ではなく強制帰国というかんじだったが、さすがは交換留学のパイオニアAFS、良い判断だったと思う。

帰国便は、ただでさえ便数が少なくなっているのに、機内はガラガラだったので、窓側に移動して人生3回目の飛行機を満喫した。首都ヘルシンキ付近の空港から離陸して数秒で、あたり一面森と湖のフィンランド。出国直前の週末に家族で出かけたポルヴォー近くの海岸から見たフィンランド湾を空から見渡し、ロシア方面の湖水地帯を超える。湖には大きなヒビが入り、まるで凍った水溜りのようだった。

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西日から逃げるようにして夜を迎えた機内で、映画館で見られなかったFrozen 2 やJoker を見ていると、友達がオーロラが見えるから反対側の窓に来いと呼びに来た。見れば気づかないうちに窓側に人が集まっていた。オーロラは、北極海上空を通過しているころ、さらに来たの地平線上にずーっと長く横たわっていた。オーロラは初めて見た。映像で見るのとは違う白いぼやけたオーロラは、我々を見送ってくれているようだった。iphone で撮影してもどうせ無理だろうと思ったが、なんだかこれは自分だけのものにしたくなって、写真は撮らなかった。

今日で自宅待機11日目。体調は良好だが、運動不足は深刻。東京の住宅街ほど息苦しいものはない。自宅待機が解消されても外出は出来なさそうだが、せめてIKEAでいいからロウソクを買いに行きたい!

というわけでこのフィンランド生活記のマガジンも中断。すぐにでも再開したい。。。


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