一日一冊本を読もう 【1日目】
皆さん、こんにちは。矢島です。
ずばり、今日から1ヶ月間、毎日1冊ずつ本を読んで、レビューしていきたいと思います。
自分語りにはなりますが、僕はほとんど本を読んで来ませんでした。具体的に言うと、今まで自発的に読んだ本の冊数が2桁に到達するかしないかくらい読んでません。そんな僕が一日一冊なんて無理があると思ってますか?僕も思ってます。
どうしても忙しくて読めないときは過去に読んだ本で代用するかもしれませんが、とりあえずはできる限り頑張ってみます。温かい目で見守っていただけると幸いです。
ということで、本日紹介する本はこちら↓↓
京大少年
著者:菅 広文
出版社:講談社
おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆
この本はお笑いコンビ「ロザン」のボケの菅広文が、ツッコミの宇治原史規の半生を面白おかしく語ったノンフィクション小説。
ロザン宇治原のサクセスストーリーの影には、彼の並々ならぬ努力があった。前作の「京大芸人」では、彼の受験時代の勉強法などがまとめられているが、この本では少年時代にいかにして天才少年になったか。そして、芸人になった後にどうして「高学歴芸人」の座を築けたのか。という点にフォーカスされている。
前半は、少年時代の宇治原が天才少年になるまでのパート。大阪の国立高校に進学した宇治原と、運良く同じ高校(中高一貫校で中学のときに)編入した菅の出会いも描かれている。宇治原は昔から勉強ができたようだが、宇治原家にはその所以となった子供に課される唯一の教訓があった。
「相手の話は目を見てしっかり聞きなさい」
これを少年時代から徹底し続けた宇治原は、学校の授業を真面目に聞き、テストではいつも満点を取っていたという。そのときの宇治原に付けられたあだ名は「高性能勉強ロボ」。勉強ができすぎるせいでどこか抜けていて、可愛げのない言動で周りの大人たちを動揺させていたエピソードも多く書かれている。
後半では、いかにして高学歴芸人になったかという話が綴られている。大阪府立大学に合格した菅でもクイズ番組に出ても昔勉強したことなど忘れていて活躍できない一方、宇治原はクイズ番組でも活躍できた。その秘訣は「大人になってからの勉強法」を実践していたからだと書かれている。
◯大人になってからの勉強法
1)記憶力の低下は「すぐに調べる」ことで防ぐ
2)「人にしゃべる」ことで、言葉を自分のものに
3)分かっていることも自分で調べる
4)本は「おもしろくなかったらすぐにやめる」
5)新聞をよく読む。なるべく3紙読む。
特筆すべき項目が一つもない。というのがかえってポイントで、どれも特別なことはなく普通のことを続けることが大事だ、ということ。
この本は、これまでに書いたような宇治原のサクセスストーリーを論理的に説明すると同時に、文章の端々で面白いエピソードや、芸人のみぞ知る裏話があって、スラスラと読める面白い小説だった。芸人好きや受験生におすすめできる。前作の「京大芸人」から読んだほうが良い。多分。
おすすめ度は★★★★★★★☆☆☆
(編集後記) この文量で本当に1ヶ月続くの?
#1 京大少年