北海道旅行
今年の夏、北海道に3泊4日で旅行に行った
私は九州うまれ九州育ちなので
高校生くらいまでは北海道なんて別世界だと思っていた
偶然 大学生活をほとんど共にした恋人が北海道生まれの人だった
それで2年前、初めて北海道に行って、北海道に住む人たちにたくさん出会った
初めて吸った北海道のおだやかな空気 見たことない雪景色が忘れられない。
今回は、初めての夏の北海道
避暑だなんて言っていたけど、今年は記録的猛暑みたいで普通に暑かった
でも夜中に窓をぜーんぶ開けて、虫の声だけを聞きながら夢と現実の境にいる時間や
銭湯帰りにひんやりした風が頬をなでた瞬間
秋の匂いを先取りできたのはとても良かったな
あとは、どこまでも続いてそうな道をドライブ(わたしはもっぱら助手席)して見える赤や青の屋根の家
なんの野菜かわからないけどただっぴろい緑の畑
時折そこで牛が眠っていたり
それを永遠に見ていられたのもすごく良かった
もちろん永遠ではなく目的地には着いてしまうんだけど、その時間は永遠に感じられたし、この時間が永遠であれば良いなあと涙が出た瞬間があった
そういう瞬間を人生でどのくらい持っていけるかな、心から幸せで生きてて良かったって思える瞬間って死ぬまでに何回あるのかなって、
ここ何年かずっと考えてる
今回の旅も、宿のひとたち、公園を掃除してたおばあちゃん、喫茶店の店員さん、銭湯の受付のおじいちゃんまで、北海道で暮らして北海道で仕事をする人たちにたくさん出会った みんな優しかった
旅すると、そこで暮らすひとたちのことを考える
なんでここに住んでるんだろうか、どういう経緯でここでこの仕事してるのかな、生まれてからずっとここに住んでるのかなーとかね
どの場所に住んでいても、どこかに行きたい、自分のことを誰も知らないところへ行ってしまいたいと思い続けているので
生きる場所を決めている人 一時的にでも決まっている人たちを見るとなんだかうらやましくとても輝いて見える
旅が好きな理由のひとつに 自分の住処に帰りたいと思えることがある
住処にいるとどこかに行きたい
旅に出ると住処に帰りたい
これの繰り返し
だからつねに旅に出る予定がないとどうにも落ち着かない
旅するように暮らす、ができるようになるまで
どのくらいかかるのか。