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ピアノ練習007

 前回までと同じくトンプソンの導入書を進行。今回がついに最後の4曲です。

8⋯⋯⋯⋯:(1オクターブ高く)「なつやすみ」

 オクターブ記号が曲の最後に登場。休符無しで右手を移動させるので、どうしても音に間隙が生じます。もっとも、曲が難しくなってくれば珍しいことでもないのでしょう。その他の指使いは平凡で易しい。

表情「とうげの我が家」

 表情とは何ともざっくりとしたテーマだこと。『感情をこめてゆっくりと』とありますが、しっとりとしたとても素敵な響きの曲です。長めでしっかり1曲という感じがします。また、しれっと左手パートもト音記号で書かれています。おなじみのト長調で黒鍵を押さえつつ、指がぶつからないようにポジショニング。表情については、基本的にレガートで弾きつつ、強弱とテンポの揺れで変化をつけるといったところですかね。高い音と盛り上がるところを強めに、ラストはリタルダンドで。少しは演奏に反映されていますかね。
 ちなみに、前回の「お山を越えて」でもあったPRIMOとSECONDOの楽譜、それぞれ初等的、発展的という意味だと思っていましたが、どうも連弾曲の1人目、2人目のパートということらしい。ここではSECONDOは終始和音が続く難しそうな伴奏で、合わせられたらきっと楽しいです。

手の交差「てじなのめいじん」

 手の交差がテーマになるのは三度めですが、これまでの比じゃないほど両手がよく動きます。こうなると視線は自然と譜面から鍵盤の方に移ります。挿絵によると、手品というより食器やテーブルランプでジャグリングをしている様子。旋律だけでなくさながら演奏技能ともリンクするようです。

両手で(和音)「まる木ぶね」

 片手での同時和音が初登場。押さえる指と鍵は固定なので、とりあえず弾くだけならそこまで難しくはないのですが、まあ全然音が良くならないです。和音をそろえる、和音を主旋律とそろえる、和音同士の音量をそろえる、和音と主旋律の音量バランスを取る、曲全体の強弱を整えるなど。片手ずつのなんちゃって両手弾きを卒業すると、こんなに大変になるのか。この曲ばかり練習しても左手がしんどいので、現在の完成度で許すことにします。

今後

 1ヶ月あまりかけて、最初の教本であるトンプソンの小さな手のためのピアノ教本の全30の課題曲を無事に修了しました。今回は表現に気を遣って練習したのですが、4曲通しの撮影では大きなミスなく終える方が優先されて、難しい。狙って弾いたつもりの強弱もほとんどついているように聞こえず、そもそも意図しないリズムの狂いやタッチミスが目立ちます。それでも、練習自体は技能を習得するというより、美しい響きを奏でるという意識でやる方がずっと楽しいですね。次からは予定どおり順序良くトンプソンの現代ピアノ教本第1巻を進めていくつもりですが、もっと1曲1曲を愛していきたいなと思います。

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