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ピアノ練習002

 無事に継続中、ピアノ練習の記録2回目です(えらい)。前回は電子ピアノの到着から1週間、無料期間のflowkeyを利用しての初めてのピアノ体験、そしてミュゼットの実演をしました。課題は解約したflowkeyに代わる教本探し、くわえてピアノからの外部録音環境構築でした。

トンプソン 小さな手のためのピアノ教本

 まず教本ですが、トンプソンの現代ピアノ教本シリーズを進めていくことにしました。その第1巻とさらにその導入書である小さな手のためのピアノ教本を購入。実際に内容を確認したかったので、梅田の紀伊国屋書店と島村楽器に行ったのですが、さすが世界的な教本(らしい)、どちらにもありました。ちなみにその他の教本も含めた品揃えは島村楽器の方がよく、実店舗で買うなら大型書店より楽器店で探す方が確実そうです。
 選んだ基準としては、そもそもpianeysというサイトでの紹介記事を読んだことが大きいです。未経験者の自分には音楽の知識もないですし、レッスンにおいて重要な要素が何かもわからないですからね。

 サイトで述べられている特長に加え、わからないなりに店頭で他のテキストと比較して良いと思ったのは、そもそもの難度が入門者のわたしにちゃんと合っていること。初心者用をうたっておきながらいきなり難しいと感じる本が多すぎます。とくにポピュラー音楽を弾くことを目的とした本に顕著。ピアノの練習というより、掲載曲の練習のための楽譜のように見え、志向するものと異なります。曲ありきだとどうしても技能の飛躍を求められるのです。
 一方のトンプソンですが、実にゆっくりと段階を踏んでいくことが素人目にもわかります。一つひとつの選曲に意味があり、技能を滑らかに向上させることに主眼があります。反面、聞いたことのない、音楽的な美しさの控えめな曲ばかり続くものの、著名な曲を弾けるだけのレベルでないのだから仕方ないです。
 良書であるという確信は、練習を開始してなおのこと強まっています(まだ始まったばかりですが)。具体的には各課題曲の進行を見てもらえればと思います。
 また、pianeysでトンプソンと並んで紹介されているリラ・フレッチャーシリーズですが、店頭で眺めた限りでは、なるほど甲乙つけがたい印象を受けました。曲はむしろこちらの方が好みに見えましたが、けっきょくはそれぞれの2冊目の構成や解説を決め手にトンプソンにしました。どちらを選んでも満足に練習をしていただろうと思います。

録音環境の構築

 ELECOMのDH-SHU30BKを新たに購入して、電子ピアノとノートPCを接続しました。音質はよくわかりませんが、とりあえずは録れればオーケーです。

 では、実際に教本を進めた記録をしていきます。全30曲のうちの6曲目まで進行。各曲短いので動画は一本にまとめました。

キーと音符(ドレミ)「たんじょうびおめでとう」

 1曲目。基本となる音高である中央のド(C4)と、そこからそれぞれ右へ1、2個ずつずれたレとミの導入。拍は基本となる4分音符、くわえてその倍の長さの2分音符、拍子は4分の2拍子。指は右手の1と2と3。最小限のリズムとメロディーで構成された全8小節の、まさしく1曲目。さすがに簡単です。
 でも、子ども向けとごまかさずにちゃんと楽譜が書いてあって、指番号はていねいに全部に付いている一方、余計なドレミ表記はなし。しかもいきなり大譜表でヘ音記号付き。編者の思想が表れていてとてもよい。

キーと音符(ラシド)「おやすみなさい」

 2曲目。中央のドからこんどはそれぞれ左へ1、2個ずつずれたシとラの登場。さっそく左手の出番です(歓喜!)。リズムは前と同じ。これがこの本のひじょうにやさしいポイントで、新しいことを一度にいくつもやらせないのです。眺めた感じでは、それがこの先も徹底しています。

ドから左右へ2つの音(4分の2拍子)「やきゅう」

 3曲目。さすがアメリカ生まれの教本、ベースボールの歌です。前2曲の5音が一緒に出現。視覚的に離れている上下の5線が中央のドでつながっていることがしぜんと感じられ、これは先週までなかった感覚なのですよね。たんに両手弾きというだけでなく、1オクターブ内でメロディーを分け合うのがまた新鮮。両手になったとはいえ、親指が重なることにさえ気を付ければまだ余裕があります。
 また、購入時は蛇足に思えた歌詞が、どうしても単調になる入門曲に音楽性と練習の幅を与えてくれるのが面白い。動画では歌は入れていないけど。

ドから左右へ3つの音(付点2分音符と4分の3拍子)「ゆうびんはいたつ」

 4曲目。3拍子と付点2分音符の新しいリズム。それからソ(G3)とファ(F4)とともに鬼門の左右4の指が参戦。人類に初めから薬指さえなければ、小学生のわたしも鍵盤ハーモニカやリコーダーと多少は仲良くできたかもしれない。

4分の4拍子「雨さんが屋根から」

 5曲目。4拍子の方が後なのですね。楽しげな歌。

4分の4拍子での付点2分音符(イ短調)「ボルガのふなうた」

 6曲目。この区間には半音は出てこないけどハ長調ではない曲になるらしい(なんなら2曲目もイ短調なのだとか)。音数は増えていないのに急に難しくなったように感じます。音程のジャンプが多くなったのが大きな要因ですかね。くわえて3拍が4拍子に混ざるだけでまたリズムが豊かに。読譜、暗譜、演奏のいずれも5曲目までよりずっと大変でした。
 これはロシア民謡らしく、ボルガ河の土手沿いに貨物船を曳く苛酷な農民たちの挿絵と解説が、短いフレーズの情感を引き立てます。

今後

 曲の難度は前回より易化したぶん、6曲まとめて消化。ただ、今後もソルフェージュなりアップなりで繰り返し練習していこうと思います。
 本当はもう少し反省をしたいところですが、動画の編集、おもに6曲分の音ズレの修正ですっかり疲れてしまった。引き続き教本をこつこつ進めていくつもりですが、曲が簡単なうちはnoteも含めレッスン以外の部分での苦労が大きそうです。

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