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「とっておきのジュエリー」って、なんなん?
歯は大切な資産だ。
クリーニングや虫歯チェックのため、数ヶ月〜半年に一回ペースで、とくに痛みがなくても歯医者に行くようにしているのだが、今回は、昔入れた銀歯に食べ物がひっかかるようになったのだった。
銀歯はセラミックに比べると見栄えや耐久性の問題があるものの、保険適用なので治療費が安く済む。ただ、正面からは見えないにしても、笑った時にチラリと見えるのが嫌で気になっていた。
働いているのにセラミックを選べない経済状況や、虫歯が出来るような怠惰な生活をしていたのが少しせつなく、思わず自虐POSTをしていたのを思い出して検索。面白くもないつぶやきで少し恥ずかしいが、どうやら2014年のことだったらしい。
人生初の自分買いジュエリーが銀歯になるとは思わなかったよね……。
— 小沢あや'20 (@hibicoto) January 9, 2014
2014年といえば、まだ新卒入社した企業にいた頃。確かに安月給だった……。
1月誕生日だから、自分への誕生日プレゼントにキラキラジュエリー(銀歯)買ったよお*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
— 小沢あや'20 (@hibicoto) January 22, 2016
IT企業に転職した2016年時点でも、節約思考が抜けていないのか、銀歯を選択していた。2019年には、わざわざセラミックデビューしたこともPOSTしていたことがわかった。
あれから5年以上が経ち、保険適用の銀歯ではなく自費のセラミックを選べるようになりました。大人になったなあ〜〜〜!!! https://t.co/mqiLxjefUK
— 小沢あや'20 (@hibicoto) April 22, 2019
本当に、なんでもかんでもTwitterに書いているので、自分の中での心情や環境の変化のログを辿るのが面白い。
今回は30代になったからか、歯医者ではとくに値段も説明されず「こことここの歯の治療を始めます。セラミックですよね?」「はい、お願いします」のやりとり。焦って「あ、いくらかかるんでしたっけ?」と聞いたら、1本7万円。2本で14万円。口を開けて、ライトをぼんやりと見つめながら「治療とはいえ、私は14万円を秒で即決できるようになったのか……」と感慨深い気持ちになった。
お金持ちになったわけでもないし、必要消費だ。ただ、以前はセラミックを選ぶ資金力がなかったので、秒で銀歯に決めたのを覚えている。大人になったものだな……と思いつつ、昔のぼんやりとした切なさと悔しさは、ずっと忘れないでおこうと決めた。
私はコンプレックスをカバーするべく努力したことはたくさんあるけど、原動力にしたことは(たぶん)ない。けど、銀歯をきっかけにさまざまなモヤモヤを思い出してしまった。昔参加した同窓会の案内にあった、この一文である。
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