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不思議な巡り合わせ

今まで生き様に魅力を感じて

かっこいいって感じた人はそんなにいるわけじゃない。

数人しかいない。

それなのにそのうちの二人が親友関係だったなんて。


今東光和尚を知ったのはまだ東京海上に勤めていて

人生に悩んでいた時だった。

出会ったきっかけは覚えていない。

今和尚の本を図書館で見つけたんだろうか。

今さんは川端康成の親友。

もぐりで東大の講義に出席していて

学生寮で寝食をしていたという面白い人物。

直木賞作家で、のちに出家して天台宗の中尊寺の管主を務めた僧正。

瀬戸内寂聴さんの師匠でもある。

石原慎太郎さんを活元運動の会に連れて行ったのが今さん。


野口晴哉先生のことを知ってから

今和尚が先生の息子さんの仲人だったことを知った。

和尚が野口先生のことが大好きだったらしい。


今さんは週刊プレイボーイの毒舌辻説法という人生相談コラムの執筆者。

10代や20代の性の相談から

死刑囚からの人生相談まで

ときにはテメエなんざとか、この野郎と呼びかけたり

真摯に人生を語ったり

文字通り活殺自在に応対されている。

コラムがまとめて本になっている。

毒舌身上相談はものすごく面白かった。


厄除け大師として知られている元三大師。

元三大師を祀っているお寺はそんなに多くはない。

その中の一つが茨城県常総市にある天台宗別格本山安楽寺。

ぼくの整体指導室や自宅にもお札を貼ってお世話になっている元三大師。

常総市にバイクで走りに行くようになって安楽寺を参拝したら

今さんの奥さんの実家がこの付近だった縁で

今さんが当時の安楽寺の住職のもとで出家されたことを知った。

今さんと縁があるお寺は出身の大阪や京都、管主をされていた中尊寺だと思っていたので驚いた。


今さん安楽寺で出家してたんだ。

安楽寺は今でも車じゃないと行きにくい場所。


初めて参拝した時は境内にある駐車場を利用した。

その時に鬱蒼とした木々に囲まれている素敵な参道を発見。

次回は絶対あの南参道を歩いてみようと決めた。


そして2回目の参拝。

南に位置している駐車場に到着したら南参道は不法投棄を避けるために閉鎖していますとあった。

実際には半分くらい鎖が渡してあるだけ。

寺伝によると

古来この南参道より参詣され南大門(正門)を入ればまさに心身不空にして健康回復し延寿叶うべしと。

そもそも今回の目的はこの参道を歩くことだったので

そのまま南参道に入っていった。

100年前、いやいやそれどころか数百年前から変わっていないんじゃないかと思われる南参道。


今さんもこの参道を歩いたんだろうなぁと思いを馳せながら

木々に覆われた南参道から参拝させていただきました。

映画やドラマの撮影で使われるのが頷ける風情。











広い境内は無人だったので

本堂前と元三大師堂前で般若心経を読経させてもらいました。

本堂前で読経をしていると

頭上から音が聞こえてきて阿弥陀如来さんから濃厚な歓迎の気配をいただけました。



南参道の長さは200Mほど。

南参道を通らずに参拝するのと

南参道を通って参拝するのでは印象が全然違ってしまいます。

安楽寺の南参道お勧めです。




ふだん元三大師に参拝しているのは東京上野の寛永寺両大師堂。

厄除けのお札も両大師堂で正月にいただいている。

その寛永寺に元三大師を勧請したのが徳川家を見えない世界からサポートしていた天海僧正。

この茨城県常総市の安楽寺は寛永寺の鬼門であり

江戸城鬼門除けの祈願寺として天海僧正が元三大師を勧請。

そんなこととは露知らずにのこのこ参拝していたなんて面白いよね。

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