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家事のしがらみを解く

はじめに掲載のお知らせをさせてください。『婦人之友』2月号にて、おにぎりレシピと握りかたのご紹介をさせていただいております。

今回は、特集内容にもある家事への向き合いかたについて、ここ数年わたしのなかで変化したことを綴りたいと思います。

家事への向き合いかたは年々その形を変えていく。

以前は家事がつらくてつらくて仕方なかった。夕飯の時間が近づくと憂鬱になり、散らかったリビングを目にしてはため息。洗濯機の完了音がなってから干すまでに時間もかかっていた。名もなき家事と呼ばれるものを含めると日々のタスクは多すぎる気がして、未来型家事ロボットが欲しいと切に願ってきた。(これは今も願っています…)
家族が増えてからはますますキャパシティに余裕がなくなり、もうイヤだと何度も爆発。たまには家事を忘れて休もうかと思うのだけど、今日休めば明日の自分に負担がかかる。アリ地獄のように思えた時期もあった。そして丁寧に暮らしている人をSNSでみかけては、自分は家事に向いていない人間だと落ち込む……。

こうして文字にすると読むだけで気分がマイナス方向に引っ張られそうになりますね(すみません)。あの頃に比べたら、今はずいぶんラクになったなぁと感じます。それは時を経るごとに、家族というチームでの役割分担が進んだ点も大きいし、“やっておくべきor手を抜いてもいい”の基準がクリアになってきたから。

でも一番は、次のように意識が変わったところです。

「家事=できればしたくないこと/逃げたいこと」

「家事=暮らすこと/生きること」

自分がここちよく生活するために、整える作業。“しなければならない”から、“したらちょっと快適だな”と考えるようになりました。家事は完璧でなくていいし、自分のスタイルで。一部分しかみえないSNSの世界と比較する必要なんてもちろんなくて。やるのか、やらないのか、どれくらいするのか、どこは手を抜くのか、自分の意思で選択可能。暮らしは、自分が気持ちいい方向に舵をきっていけばいいんだ。そう思うと気がラクになりました。これは同時に、暮らし・家事に、覚悟を持つことでもあるなと感じています。

今も“めんどくさいー”と思う回数は多いですが、少しずつ、自分と家族が機嫌よく過ごせる家事のやりかたを探り中。今回掲載いただいた『婦人之友』2月号は「引き算家事のすすめ」と題して、家事がラクになる工夫や心の持ちかたのヒントがたくさん紹介されています! ぜひお近くの書店でお手に取っていただけますとうれしいです。

寒い日にあたたかい部屋で雑誌を読む幸福感


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