ちょいと

昭和の終わりに産まれた、ミレニアル世代。 時代の荒波にもまれながら、それなりに楽しんで…

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昭和の終わりに産まれた、ミレニアル世代。 時代の荒波にもまれながら、それなりに楽しんでいる日常を綴ります。

最近の記事

人それぞれのバリウム

我が社に、健康診断の時期がやってきた。 検査内容は、身長体重・血液検査・心電図検査などごくごく普通だ。 けれど毎年、バリウムの話題でなぜか盛り上がる。 きっかけはバリウムを心の底から憎んでいる男、Aさんだ。Aさんは「あれは現代の拷問だ!」と毎回嘆いていた。 セメントのようなドロドロの液体を飲まされ、台に乗せられ、グルグル回されたり、逆さで止まったりする。まるで必死に耐えている様子を面白がっているようだ。 それでいて、あまり意味がない検査とも噂されているから哀しい。 A

    • 植物にはまった先輩

      会社の先輩に、コーデックス(塊根植物)に異常にはまっている人がいる。 その植物とは3年前に出会ったらしいが、そこからあっという間にのめり込み、今では家中にコーデックスが置かれているそうだ。 2〜3人でミーティングしているときなど、少しでも隙を見せるとその話を聞かされる。 「展示会に行ってさ〜、並んだけど買えなかったんだよ」とか、「その界隈で有名な人と友達になってさ〜」とかそんな話だ。 1990年代、裏原系がブームの頃は「限定品」や「並んでやっと手に入る」ことに価値があっ

      • 息子の返事は「いいよ」

        子育てをしていると、気付かされることが多い。 たとえば、子どもの返事。 私がなにか呼びかけると「いいよー」と答える。 私「ごはんができた。食べるよー」 子「うん、いいよー」 私「お風呂が沸いた。入ろうか?」 子「うん、いいよー」 あれ、「はーい!」じゃないんだ? と違和感があった。 最近の育児では、「◯◯しなさい」と言うのがあまりよろしくないとされているので、「◯◯するよー」「◯◯しようか?」と言い換えている。 とはいえ、子どもの返事は「はーい!」が自然な気がしていた

        • なぜオバさんは怖いのか

          わたしはオバさんと呼ばれる歳に近づいている。 というか、相手の年齢によってはもうオバさんだ。 これまでの社会人生活では、オバさんという存在の素晴らしさを何度も実感してきた。 お喋りで職場が明るくなるし、オフィス環境を整えるために率先して動いてくれたりと、感謝することばかりだ。 それではなぜ職場でのオバさんは、時として怖い存在になるのか。 これまで怖いと思った場面を、振り返ってみる。 勢いがよすぎる 席をサッと立つときや、髪をかきあげるとき、その勢いにドキッとした。 トイ

        人それぞれのバリウム

          女友達とのあれこれ

          女同士の関係は、ライフステージに左右されやすい。 結婚するかしないか。子供を産むか産まないか。 「あっち側」と「こっち側」に分かれる感覚。 たとえ同じ選択をしても、時期が少しずれるだけで溝ができてしまう。 私も、友達との関係性に悩んできた。 まわりは20代でサッサと結婚して、子供を2〜3人産み、実家のちかくに家を建てた。 これのどこが少子化なんだ?と思うほどに。 私は気ままなひとり暮らしを楽しんでおり、遊んだり飲み歩いたりしながら、30歳くらいで結婚できたらいいやーと思

          女友達とのあれこれ

          父、Podcastにハマる

          うちの父も70歳を超えて、ついに仕事を引退した。 父は仕事をしている頃、いつもラジオのJ-WAVEを聴きいていた。 だから最新の音楽シーンにとても詳しくて、私が思春期の頃もよく音楽の話をした。 デビュー間もないクラムボンのCD「パンと密をめしあがれ」を買ってきて、その存在を教えてくれたのも父だ。 父は「クリス智子が話してたんだけど」とか「今日もピストン西沢がさ~笑」みたいに、よくJ-WAVEネタを披露していた。 まったく興味がなさそうな母の隣で。 でも、ピストン西沢の夕方

          父、Podcastにハマる

          あの頃の、カリスマ美容師

          B'zの「今夜月の見える丘に」が頭から離れない日がある。 かつて社会現象になった、キムタクのドラマ主題歌だ。 あのドラマをきっかけに、「カリスマ美容師」の時代がやってきた。 美容師はかっこいい、おしゃれ、モテる。 それは私の世代にも波及して、美容師をめざす人たちがたくさんいた。 みんな、表参道や代官山のおしゃれな店で働き、おしゃれな部屋で暮らすことを夢みていた。 (当時のドラマに出てくる部屋って、リアルではとても住めない立地と間取りばかりで、若者はすっかり騙されていた)

          あの頃の、カリスマ美容師

          私が結婚する事にした理由

          私が独身だった頃。 なんとなく結婚したかった。 都内に就職した私は、好きな街でひとり暮らしをしていた。 20代はたくさんの出会い、出会い、出会い。 飲みの場にはさまざまな職業の人たちが集まり、やっぱり東京はおもしろいと思った。 すこしだけ積極的になれば、出会いの宝庫だ。 あーやっちまったー、な恋愛もした。 幸せで結婚する未来しか見えない!と思える恋愛もした。でも実現しなかった。 その度に「なにくそ、こんどこそ結婚するんだ!」と闘志を燃やした。 地元の友達は、ほとんどが2

          私が結婚する事にした理由

          おじさんから見たおじさん

          映画「PERFECT DAYS」を、まだ観ていない。 それにも関わらず、Podcastで聴いた映画の考察がめちゃくちゃ面白かった。 Podcast「東京ポッド許可局」で、第565回「パーフェクトデイズおじさん論」という回がある。 映画で、役所広司が演じるおじさん「平山」について、おじさん目線であーだこーだ解説している。 あぁいうおじさん、いるよね。 でも、あぁいうおじさんは、実際そんなに良いおじさんじゃなくて、とっても扱いづらいはずだよ。 なんか自分と重ねて怖かったよね

          おじさんから見たおじさん

          はじめまして

          ふと思い立って、今日からはじめました。 よろしくどうぞ。 アカウント名「ちょいと」の由来は、猫の名前。 私が幼い頃、公園に捨てられていたのを兄が見つけて拾ってきた。雑種で縞模様の、小さな猫だった。 母が「ちょいと、ちょいと」と呼ぶと近寄ってくるので、そのまま名前になったと聞いている。 我が家では、猫の名前をつける権利は母にある。 だれも文句は言わない。 私は、夫と双子の4人家族。 30代に入って結婚相手を探すのにも疲れ、独身でいることにも疲れ、ちょっと休もうと思っていた

          はじめまして