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書くこと

ひっそりとnote始めました。
私にとって書くことは、私を形づくること。

日記のようなものを書き始めたのは、確か20歳前後の頃。
20年近い日々を重ねてきたはずの私は、
自分の何もなさ、空っぽさに悶えて、心を焦がしていた。
自分の弱さを人に悟られまいと、
飾り立てるばかりの空虚な言葉、
何か「これが私です」と胸はって差し出せるような、
特技や熱中するものも持たない自信のなさ、
自らの足で立っていくことへの不安、孤独。
そんな感情が渦巻くばかりで、
友達と話すことすらままならなくなっていた頃。
どんな文脈だったかは思い出せない、
でも、率直な胸の内を語った訳でもなかっただろう、弟に言われた、
「日記でも書いたら?」という一言。
それが始まり。

それ以来、胸の中に悶々と言葉以前のものが渦巻く度、
それが輪郭を得るまで、浮かび上がった言葉を書きつけてきた。
その場その場で直感的に言葉と結びついていかない自分の
愚鈍な頭をもどかしく感じながらも、
それができるようになるまではこうするしかないと続けたことは、
いつしか習慣になり、次への一歩を踏み出すための大切な作業になった。
もちろん毎日ではないし、
何ヶ月とノートに向かう暇もない程、忙しい日々を送る時期もあり。
それでも真っ白な紙にペンを走らせる度、
「ああやっぱりこの作業、私には必要だ」と感じるほどに、
私にとっては、私を形づくる時間になっていたのです。

思えば20数年、そんなことを続けてきて、
そのほとんどは個人的な消化のための作業で、
人に見てもらうような類のものではなかったけど、
今、そんな何者でもない人生のうちに
浮かび上がってきた言葉たちを
ちょっと表に出してみようかなという気持ちになって、
note、始めてみました。

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