240512 お母さんが生まれた日、とだけ思っていたよ
ひとつ、年齢を重ねた。
5月に入ってから、長男が私の誕生日を楽しみに楽しみにしてくれていた。
もっとずっと長男が小さい時、自分の誕生日を覚える前に、私の誕生日を覚えてくれたことを思い出す。
彼がおやつを買いにいこう、というので、近くのお店へいって、それぞれ好きなものを選ぶ。
自宅の庭で、心地よい風にふかれながら味見しあったりしておやつの時間をすごす。
夫が毎年恒例になった小玉スイカを買って帰ってきてくれた。
何年か前、それはそれは美味しい小玉スイカを買ってきてくれてから、ケーキよりやっぱりスイカがいい、とリクエストしている。
お夕飯は、以前から作りたかった肉巻きおにぎりなど。
小さい俵型のおにぎりに、牛肉をまきまき。
予想通り、美味しくて、家族にも好評で嬉しい。
スイカをたたいたら、物語に出てくるたぬきのお腹?楽器?というくらい、いい音。
とても美味しかった。
同じくスイカ好きの長男が、メロメロになりながら食べていて、可愛すぎて微笑ましかった。
私達ほどスイカへの情熱がない夫も、二人が大喜びで食べているので嬉しそう。
眠る前、長男が、もうすぐ、お母さんの誕生日が終わっちゃう、と寂しそうにいう。
そう?お母さんは全然さみしくないよ。
ただ、ここからまた新しい年齢の一年がはじまるな、嬉しいなとだけ思っているよ、と。
え?あ、そうか!年があがるのか!そうか、僕はお母さんの生まれた日、とだけ思っていたよ!
年があがるっていうことを忘れてた!
と。
そして、じっと目をみて、
お母さん、お姉さんになったね、お姉さんの年齢になったね。
おばさんになると思っていた?
まだまだお母さんはおばさんじゃないよ。
まだまだみんな寿命はこないから、大丈夫だよ、
と。
彼のお友達に私自身のことをいうとき、
おばちゃんが、もってあげようかー?
とか、
それはおばちゃんもわからないよー、
とか。
自分のことをおばちゃん、というのが昔から嫌いじゃなかった。
というか、なんだかむしろ、すきだった。
だけど、彼の中で言葉のイメージがあるのかな。
私がそういうたび、お母さんはおばちゃんじゃないでしょ、と否定する。
寿命はまだまだだといいと思っているけど、一般的にもうおばちゃんだし、おばさんの年だよ、と、思いつつ、
そっか、ありがとうね、と伝える。
それにしても、生まれた日、というより、年齢を重ねる日、という意識が強かった。
母に今朝、おかげさまで、元気にひとつ年齢を重ねました、とお礼の電話をしたけど、彼が言ってくれて、やっとそうか、生まれた日なんだ、と認識した。
眠る前に教えてくれて、気づけて、良かった!
今改めて、父、母に感謝の気持ちが芽生えた。
遅くなってしまって、ごめんなさい。
そして、今までずっとありがとう。
平和で穏やかで、かけがえのない一日。
どうもありがとう。
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