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240708 父の旅立ち

七夕の日、父の旅立ちを家族で見送りました。

いつもいつも笑顔の、優しくて明るくて、楽しいことが大好きだった父。
七夕と聞いて、ぴったりだと思い、とても嬉しかった。

とてもとてもさみしいけど、前日に父への手紙を書き終えて、少しだけ落ち着きました。

ずっと伝えたかったことでした。
書いていて、そのことに気づきました。
このタイミングでしか伝えられなかったのだと思います。

葬儀のことを決めたりの忙しさと疲れで父への手紙を書く時間がなかなかみつからない、と思っていたけど、取り掛かる段になって、やっと気づきました。

父に宛てて手紙を書くことで、父がいなくなったことに向き合うのがとても悲しく、怖かったのだと思います。

だけど、書き始めたら、ペンをもったら、言葉が自分の中からでてきました。
沢山の感謝とともに、自分でも、伝えたいと思っていたことにずっと気づいていなかったことが出てきて、それを書くことができました。

ここ数年、自分の気持ちや思ったこと感じたことを色んな機会に書いてきました。
そのことで、その日、本当は伝えたいと思っていたことにすぐたどりつけたように思います。
この手紙を書くためだったのかもしれない、と思いました。

自分でも気づいていなかった、伝えたかったことが書けて、少しだけ落ち着くことができました。
葬儀の前に書けて、よかった。
母も、姉も、長男も手紙を棺に入れていました。

笑顔の父しか思い出せません。そのくらい穏やかで明るくていつも笑っている父でした。
それは本当にすごいことだと、今になってわかります。
わかっているようでわかっていなかった。
気づいているようで気づいていなかった。
そんなことばかりの気がしています。

朝おきると、さみしくて上半身がスースーします。
着ていることに気づかずにあたためて守ってもらっていたコートを急にもっていかれたようです。
ずっと覚悟はしていたのに。
きっと、時間がすぎることでしかこの寂しさは癒えないのだろうと思います。

お父さんの子供に生まれてよかった、お父さんに育ててもらってよかった。
本当に本当にありがとう。ありがとうございました。

長男が一番はじめに笑いかけたのが、おじいちゃんでした。
おじいちゃんのことが大好きで、おじいちゃんも彼のことが大好きで、相思相愛だね、とみんなで話していました。
実家に帰ると、長男は、ずっと小さいときから、気づくと、おじいちゃんのお膝の上にいました。
ルンバが充電器のところにもどるように、ふとみると、おじいちゃんの膝の上に自分で戻っていました。
二人がにこにこしながら一緒にいるのを見ていると、本当に幸せな気分になりました。

最後の最後まで、長男の話をすると、もともと優しい顔がふわーっと幸せそうな柔らかな笑顔になっていました。

父と長男を繋ぐことができて、よかった。

もうじゅうぶん、じゅうぶん頑張ってくれた。しょうがないこと、それにずっと長く苦しむより、よかった、と皆おもっているのに、それでも、さみしい。

帰り道、助手席からみえる空が清々しく美しく父の旅立ちにぴったりの日だと思い、ずっと空を見ていました。

心もとなく過ごす、少しだけあいた時間、noteでみなさんの穏やかな幸せな文章をよむことで、本当に癒されました。

大好きな本も、手に取る気力も時間もなかったけど、noteを開いて、少しの間だけ文章をよませていただいて、それぞれの場所でそれぞれの暮らしをすごされているのだな、と思うと、心がふわっとあたたまるようでした。

ありがとうございました。

またゆっくり日々思ったことをつづってゆきたいと思います。

読んでくださって、ありがとうございます。今日がよき日でありますように。




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