世界観に救われる
田舎といえば虫。虫といえばノイローゼ。
前回、ノイローゼ気味になったエピソードを綴った。
緑や土が恋しくて、田舎暮らしを。。。というイメージは
打って変わって。
家の周りは土だらけ、
土を見ると、土→緑→虫!
虫が湧くのでは!という思考に即、転換され・・
土を見ては埋めたくなる。
コンクリートという文明に拍手したい。
コンクリートに囲まれて生活したい。
コンクリートジャングル最高!
自分は結局どうしたいんだ、葛藤の日々が続いた。
だんだんと・・・
そうやって気を揉むことすら疲れ果ててしまった。
そんな私は、なんとなく一本の映画を見ることにした。
「ナウシカの谷」
間違った。「風の谷のナウシカ」だ。
・・・察していただくに、まだ、人生で一度もみたことがなかった。
こんなにも有名なジブリ作品で、
テレビの再放送なんて何十回とあったのに。
みなかった理由は、
「気持ち悪かった」。。。やっぱり。
まさに虫や微生物(?)の世界。
それすら察するのが嫌で、一ミリも知ろうとしたことがない。
でもやっぱりあれは「虫に関する映画なのでは」なかろうかと。
(安易すぎる要約、申し訳ない。)
そう、閃いたのだった。
あれを見るとなんか変わりそうな気がした。
なかなかの境地を迎えていたのだった。
結果、とても癒された。見てよかった。
言葉にするとチープになってしまうが「とても美しい世界観」だった。
(美しいという言葉には、肯定も完璧さも含めていない。)
互いの生命の共存を目指しながら
相容れない確かな境界がそこにはあって、命の尊さも感じられた。
同じ命に対するリスペクト。
少しだが、自分の中に宿すことができたように思う。
もしかしたら「悟り」?的なステージにいけたのかもしれないと
その時自分で称賛した。が、まだまだ話は続く。(笑)また今後。
それから、なるべくの殺生は避けるようになった。
それどころか、虫に話しかける怪しいやつになってしまった。
話しかける内容はほぼこれだ。
「どこから来たのかな。」から始まり
何してるのかな。探検かな。お外へ行こうか。
といって、半分交渉を持ちかけ、できるだけ殺生しないよう外へ運び出す。
自分なりに設定した境界を守っていく。
運び方はありとあらゆる方法を身につけた。またご紹介しようと思う。
映画などの解釈は人それぞれあって、
あらすじや作者側が伝えたいこととは違うかもしれないが、
それを土返しした前提で、綴ってみたのが今回である。
ご理解ください。
それはそうと、虫との関係に悟りを開きたくなった人は、
ぜひ、この世界観、味わってみてほしい。
虫と向き合う日々は続くとさ。