ミラクルに憧れつつ検尿を提出する仕事論
先日、グループのオフィスを訪問しました。Wi-Fiを利用したくてエンジニア男子にSSIDとパスワードを教えてくれと頼んだところ、「今、Slackで送りました!」と。だから、Wi-Fi繋がってないんだってば。
われわれはWi-Fiに繋がっていないという状況を想定することができない人種なのですよ。
さて、本題です。少し前から自分の中でとある人物の再評価の機運が高まってまいりました。その人物の能力は世界トップクラス。僕がTime誌の編集長だったらPerson of the Yearに選出してる。
ミラクルひかる
テレビで初めて見た時の衝撃から十数年(いや、もっと?)、今も世界のトップに君臨している(と思っている)。ものまねの実力ならエリック・シュミットにもジェフ・ベゾスにも負けないでしょう。
ミラクルひかるの実力については今更言及するまでもないと思います。ものまね世界遺産。
しかし、彼女の本当にすごいところはそこではないのです。
何がすごいって、大事な場面で全力でふざける。ものまねのグランプリの決勝であっても、全力でふざけて負ける。勝ちに徹することもできる実力を持っているのに。
これこそが、ミラクル。
僕は普段、ちょっと変わってる人に見られるよう演出してるじゃないですか。
それなのに、大事な場面では必ず置きにいくんです。大事な場面でふざけたり、ぶっ飛んだことができない。普段は変わってる風な演出をしてるのに、いざとなると置きにいってしまう。
例えば、スタッフの認証システムの提案をするとき。「スタッフの指にICチップを埋め込みましょう」という提案もできるじゃないですか。本来だと。でも、そこを置きにいって、普通の提案をしてしまう。
提案したけど倫理的にNGになるのと、最初から提案しないのとでは雲泥の差があると思うんです。
でも、そこでミラクルになれない自分がいる。
普段の演出のおかげで、変わった人だと思われることも時々はあります。しかし、僕がやっているのはぶっ飛んだことではなく、「クラスで一番最初に検尿を提出する」程度のことなんです。
今時は配慮がなされているかもしれませんが、僕らが小中学生の頃は、教卓に試験管立てが置いてあったり、透明な袋がおいてあったりして、そこに検尿を提出するというのが一般的だったと思います。
そうすると、みんな恥ずかしがって様子をうかがってしまう。率先して提出する人はいない。
そんな中で僕は、クラスで一番最初に検尿を提出するのです。
検尿を提出するのに知識も能力も必要ありません。ただ提出するだけ。勇気もそんなに必要ない。
僕が普段やっているのは、結局のところ、そいういうことなんです。誰にでもできるけれどもみんなやらないこと。本当にその程度のこと。
果たして、そんな人生で良いのだろうか?
だから、ここで、声を大にして言いたいのです。
人類全員がミラクルひかるに学ぶことで、世界はもっとミラクルになる。
クラスで一番に検尿を提出するだけの人生なんてつまらない。
さあ、今日から新しい仕事を始めましょう。大事な場面では全力でふざけましょう。検尿を提出するだけじゃなく、世界中に尿をぶちまけましょう。ぶちまけたら検査はできなくなるけどな。
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トーフラボとイジゲングループ各社でソフトウェアエンジニアだけではなくいろんな職種の採用をしていますよ。たぶん、いろいろある。
検尿をぶちまける気概のある人も、なかなか提出できずに尿を懐に携えている人も、一緒にミラクルを目指せるといいですね。