大学卒業後、海外に行ってみることにした⑤
海外に行く手段、国が決まれば、エージェント探し、渡航日等を詳細に決めていなければならなかった。どの1つをとっても緻密に熟考して決めた。時には直感に従うこともあった。
行ったことのない土地、かつ言語もままならない、文化や生活スタイルも違う。生きていけるのか、そこまでのリスクや大金をかけてまで行くべきなのか、渡航日ギリギリまでこの思いは常にあった。それでもやってみたい、いつ死ぬか分からないし、やってから考えたい、自分の感情正直に行きたいという思いが強かった。
渡航日が近づく度に、怖さが襲ってくる。精神状態も不安定で期待や楽しみより不安や恐怖が上回る日も多かった。
加えて、銀行開設、VISA取得、入国手続き、携帯、税金等の手続きの現実問題も対応しなければならなかったり。
これらの過程を踏んで、海外に行く前でここまで大変なのに、そこから海外で生活している人はどれだけのバイタリティを持ち合わせているのか、本当に尊敬の念を抱いた。
ここまでの渡航の決断にあたり、沢山の人に相談に乗ってもらって大切な言葉を頂いたおかげで、自分の心と真正面から向き合えて、前向きに考え直すことが出来た。
大半の人が進む道と離れること、自分の強さとともに現実的な厳しさも多々あった。
自分の力だけじゃどうしようもないこと、1人では乗り越えられないもの、耐えられないもの、苦しい時期だった。
それでも心から自分のことを思ってアドバイスしてくださったり、AパターンがダメならBパターンでってカチコチに固まった頭を柔らかくしてくれた人々がそばにいてくださったこと、そんな方々に出会えたこと本当に感謝の気持ちでいっぱい。
いつか沢山のギフトで返したい。