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いまここわたしから

独立してから自己紹介で、
自分が何者かと、
ということがなかなか言えなかった。
言い切ってしまう自信がない、
というより制限したくないとか、
既存のもので表現したくないから、
と思っていた。

自分がこの人生でしていきたいこと、visionは
ひばなの活動テーマのとおりだが、
自分が何者でありたいか、をようやく最近ことばにすることができた。

大阪の田舎で過ごした子供時代は、
笑顔の写真がほとんどなく、鬱屈した子供だった。
ぶすっとしてて、要領が悪くて、運動音痴で、
人より秀でたものがない、何の取り柄もない、
というコンプレックスを感じていた、
という意識がないほど、
そのままそれが自分というセルフイメージで一体に大きくなった。

同時に
いつもここじゃないどこかへ行けば新しい自分を生きられるかもしれない、
と信じて、
中学受験、大学受験、就職、上京、渡英、転職、引っ越しを繰り返してきた。
暗くコミュニケーション下手なのでCAになり、
英語が話せないからロンドンに行き、
ずっとかなえられなかったカフェをオープンし、
サラリーマンが嫌だから独立した。
「ない」から「ある」自分に生まれ変わる期待をモチベーションに、
物質的環境的に欲しいものは、
それが何か明確であれば案外すぐに手に入った。
でも手に入れた次の瞬間、もう満たされない自分がいつもいて、
この消耗、摩耗感と「もっと」を求める衝動のサイクルは
まるで蟻地獄で、自分も人も傷つけ、愛し方も愛され方もわからなかった。

マインドフルネス、瞑想やNLPに出会い、仲間や大切な存在を通して、
なぜうまくいかないのか、本当にずっと求めていたものは何かに気づき、
そしてそれ以上に、気づいてから実際に、
過去現在未来のあらゆる自分と
それにつながる全ての存在を自ずから抱きしめられたとき、
愛おしさと感謝にあふれ、初めて満ちるということを体験できた。
すべてが何のためだったのかわかったとき、
キラキラと光る水面に拡がる波紋と穏やかで深い歓び、
そしてあらゆるボーダーがなくなり、
自然の一部に返るようななつかしさを感じた。

自分探しも居場所探しも必要ない、
全ては今ここにずっとあったのだ。

いまここにある私を知ること、
その存在の豊かさに気づくこと、
その表現の美しさを歓ぶことは、
世界の豊かさと美しさに気づき、歓ぶことと変わらない。

自分の居場所、home, sanctuaryを
今この瞬間に私たちは創ることができる。
ありのままに自分を感じ、
その豊かさに歓び、
その美しさをのびのびと表現できる
場所、時間、コト、モノ、自分がある、自分であることを選べるのだ。

そしてその居場所とは
私自身、あなた自身、私たち自身であることを体現する。
いつどこで誰と何をしてても今ここ私、私たちにある。

私たちそれぞれが
それぞれにとって
そして目の前の存在にとって
世界にとって
そしてお互いに
最高の居場所であることを歓び合い続けられますように。

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