身体が知っている
ここ数日なかなか刺激的な朝を迎えている。
水緩むこの季節、
近くの緑道の小川に今年もそろそろ?
と思い久々に覗いたら、
今年は私が早かったのか、
自然界がゆっくりだったのか、
透明チューブの中に揺れる漆黒の珠のお子達、
ではなく、
ここに越して来て4年目初めて、
あちらこちらで熱い抱擁するカエルたちに出会った。
熱いかどうかは主観なのだけれど、
じぃいっと二人で水の底で抱き合ってる。
正確にはメスの上にオスが乗っかっているのだけれど、
待ち耐えるメスを
大丈夫、
と信じて包み込むとてつもなく大きなオスの愛に、
信じて身を委ね応えようとしているメスの
抱擁に見える。
時々他のオスが寄ってきて
乗っかろう、割り込もうとするのを
脇目も振らず体勢も変えず、
ただ後ろ足だけビヨンと伸ばして蹴飛ばす。
を何度も何度も、
けど二人はじぃっと抱き合ったまま。
ここの人たちは結構大きくて、
体長10cm以上あり、
結構な存在感。
卵を蓄えたメスはさらに大きい。
調べたら、
カエルは交尾ではなく、
抱接といって、こうやってオスが抱き合いながらメスが卵を産む瞬間を待っているらしい。
とても神々しくて、
駅に急ぐ人たちの視線を若干背中に感じながら、
毎朝20分くらい拝んでしまう。
どうしようもなく、
ただ身体が知ってるんだな。
あなたがいい
ここがいい
今がいい
こう触れたい
こう触れられたい
これは離したくない
離してはいけない
これはいらない
これがいい
それじゃない
から外れると
この生を全うできない
かもしれない
そして、
人間の私たちはさらにずっともっと、
いろんな伝え方ができ
いろんな受け取り方ができ
あれもこれもいい
それもやってみていい
創造ができるのだ。
カエルcouplesに
春に
命に
合掌🙏
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