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名前を呼ぶよ、あなたの意味を
6月13日の最終投票は民放の全国ネットでの生放送だった。
そしてその放送の10日前くらいには今までの番組内容を復習する番組がGYAOで配信されて、今までの配信を見ていない方でもこれを見れば最終回を楽しめる!という名場面をまとめた内容だった。
出演者はプデュフリークのはんにゃ金田さん、横澤夏子さん、プデュビギナーのノンスタイル井上さん、井上咲楽さん、そしてプデュに実際に参加していた経験のある宮崎美穂さんと、それと・・・・・・
この端っこに座っている髪の赤い男の子は誰なんだろう・・・
わかんないけど顔がいいな・・・。
あー、1の方に出てた子なんだ。
でもJO1にいないって事は落ちた子なのか・・・。
というくらいの印象だった。
しかし番組終盤に差し掛かったころのある一言で私は興味を掻き立てられた。
「プデュしてんなー」
プデュしてんなって何?
全然わかんないけど、語感がいい。
てか、改めて見ても圧倒的に顔がいい・・・!
そう。読み方の分からない「OWV」を検索し、出てきた赤い髪の男の子は「プデュしてんなー」の顔が良い男の子。
そこからはとても早かった。
わからなかったグループ名は「オウブ」と読むこと
4人組でみんなプデュ出身ということ
赤い髪の男の子の名前は本田康祐君という名前という事
その中で本田君がリーダーということ
改めてGYAOの直前スペシャルの動画を見るとグループ名も本田君の名前もグループのリーダーと言う事も書かれているのに、そのすべてをスルーしていた。
その時の私には海帆君が11人に選ばれてデビューすることが全てだった。
月末にシングルの発売を控えているというタイミングだったこともあり、調べると色々な記事や情報が出てきて色々なことを知る事ができたし、Youtubeで検索すれば本人達のMV以外のコンテンツも見られて、しかもそのどれもがあんなにバキバキに踊る怖そうな見た目の人達とは思えないほど笑いに溢れている事。
「なんかめちゃくちゃ楽しそうじゃん・・・。」
オーディションに落ちた子達で組まれたグループで吉本管轄。
とても失礼な話で言葉にするのが大変申し訳ないのだが、敢えて素直に書くともっと悲壮感があると思っていた。
個人的に吉本には思う事などもあったので、なんとなく期待していないというか大した事はないんだろうと思いながら見ていて事を恥じた。
そして衝撃を受けた7月6日。
その日はQWVバースデー配信が行われると公式からのアナウンスがあった。
ちょっと、いや、だいぶ意味が分からなかった。
QWV(キュウブ)というのはファンの人達の総称であり、そのQWVという総称が決まってから1年が経ったから誕生日ということでそのお祝いの配信を行うとの事。
説明を読んでもよく分からなかった。
意味は分かるけど、理解が追い付かなかった。
ファンがメンバーの誕生日を祝うのは分かるけど、メンバーがファンのお祝いをしてくれる・・・?
やっぱり分からないけれど、でも興味は沸いた。
配信はファンクラブ会員じゃないと見れない部分もあるとの事だったので翌月までにやめるつもりで月払い会員になった。
配信は緩いトークから始まった。
その緩いトークがYoutubeのコンテンツからも感じていた本人達の関係の良さと事務所との関係の良さが表れているようで見ていて安心できた。
ファンクラブ会員限定の配信での本人達がピアニカなどを演奏し、QWVにバースデーソングを送る姿はメンバーがファンの方を大切に思っている気持ちが伝わってきて私も嬉しい気持ちになった。
何よりも衝撃を受けたのがマネージャーさんからQWVに向けた手紙である。
このQWVの誕生日を祝おうというのがメンバー発信なのか運営発信なのか未だに分からないけれど、こんなに雰囲気のいい関係性ってあるんだなーと衝撃を受けると同時にとても羨ましく思えた。
海帆君のこれからがどんな風になっていうのだろうかという事に思いを馳せるために検索していたはずだったのに、気付くとただただOWVの事をもっと知りたい、もっと見たいという気持ちが先行し知れば知るほどに幸せな気持ちになっていく・・・。
翌月には辞めるつもりだったファンクラブの月払い会員は間も無く年払い会員に切り替えられた。
そうやって私は深いけど、明るく温かく、沼というにはあまりに心地の良い露天風呂ようなこの世界に肩まで浸かっていったのだ。
OWVは沼じゃなくて露天風呂みたいだなーと思う。入ると居心地が良くて出ていけない。ちょっとのぼせてきたから冷ましましょうかと出たところで結局温かさが欲しくなって肩まで浸かってしまう。付き合い方の距離感はその時によって変化したとしても完全に出て行くことなんて出来ない気がする。
— ひ🦁 (@hi_wa922) August 28, 2021