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雨の日がちょっと好きになった
僕は雨が苦手だ。荷物は増えるし靴やズボンは濡れてしまう。
雨もそれを察してか、いつしか僕を避けるようになり、僕は自他共に認める晴れ男として、名を馳せていった。
君とのデート、雨の日は殆ど無かったよね。
なのに最近とても調子が悪い。雨に降られてばっかりなんだ。
僕は、普段はバス通勤だけど、終バスを逃すとLUUPで帰る。でも今日は雨で危ないから、電車で帰ることにしたんだ。
電車に飛び乗り、先頭車両に行こうと車両間を移動してたら、
君がいた!
(正直にいうと、もしかしたら0.1%ぐらいの確率で先頭車両に君がいるかもしれないと思った。けれど、まさか本当に君がいるとは思わなかった。)
3回目のばったり。でも、ホンモノの君を前に動揺しすぎて変な汗をかいて、シドロモドロになっているうちに駅に着いて、そのまま降りちゃった。
心の準備ができてれば、君の隣に座ってもう数駅一緒に帰ったり、お話ししたり出来たかもしれないのにね。
でも、君に会えたのは雨のおかげ。雨が少し好きになった火曜日の夜でした。
(君とのデートまであと25日)