成長痛という快楽
とっても久しぶりの執筆ですが、500字くらいは2年前にすでに書いてました。そんな考えの種に対する、自分の考えの整理とアップデートを兼ねて、この文章をアップします。
生きているだけで苦しい。
普段、息をしているだけで、電車の中に乗るだけで、物理的にではなく、心理的に息苦しくなる。他者との比較、できない自分への苛立ち。自分が思う理想と現実のギャップにやられたり。私の心を攻撃する見えない敵は多い。
けど、苦しくても、成長できている実感や新たな発見があればそれを糧に乗り越えられる。その感情たちは私をワクワクさせる。心底。
今、自分の意思で紡がれた夢があるから、その実現、ゴールに近づくための努力をしていて、それに日々前進できているかは分からないが、少しずつ近づけている気がする。苦しくてもこの「気がする」という気持ちさえあればがんばれる。
私はこう思う。
だが、成長痛がない。
あんなに感じていた成長痛がない。
大学に入った途端なくなった。
大学がつまらない
高校までは受動的にが許されている世界線。周りもほとんど受動的だった。それでも能動的になろうと努力した。それが私にとっては楽しくて楽しくてしょうがなかった。新しい人と出会って、そんな考え方もあるんだって感動して、自分も頑張ろうと刺激を受けて、それが自分のQOLの上昇に直結していた。
高校よりも物理的にも大きい大学に入ればもっといろんな人に出会えると思っていた。良くも悪くも。
当然、大学には「人生の夏休みヒャッホイ」っていう人もいるだろうけど、「ここで何がしたい、大学には〇〇を学ぶために来た」っていうガチガチゴリゴリの目的意識と夢を持った人がいると思っていた。そんな多種多様な考え方を持った人たちが共存するのが大学だって信じて疑わなかった。
高校までの自分の学校の環境から脱却できるって幻想を抱いていた。
高校までの環境が嫌いで、嫌だったというわけではない。
「三年間(私の場合6年間)の環境」に満足し、もうそろそろ違う環境に踏み出したい。そして、その「次のステップ」としての大学に期待を寄せていたのだ。
だが、結果は違った。
女の子たちは可愛いカフェに夢中だし、ゼミでは誰も発言しない。
私大に行って、学費年間100万以上払って、え、これ?
意味がわからない。
彼女たちを否定しているわけでも、世の中の大学生を否定し、自分を棚に上げるつもりも全くない。ただ、自分が思っていた環境とはかけ離れていて、そのギャップに悲しくなっただけなのだ。そんな考え方をする人がいてもいいと思うし、当然いると思う。ただ、私は違う考え方をするし、彼女たちと価値観がただ違うから、自分の中で感情がうまく整理できず消化不良を起こしているだけなのだ。カップルが別れる原因第1位「価値観の不一致」だ。
ただ当然、普段から遊ぶような友達もできなかったし、もはや大学に行きたくなくなった。
成長痛が……ない。
今まで感じていた、感じることが若干快楽にすらなっていた成長痛がないことに気づき、私にとってそれは、成長痛の痛み以上の苦痛だった。受動になっているつもりなんてなかった。でも、世の中そんな甘くないんだって思った。自分の置かれていた環境がいかに純度が高く、理想に近い環境であったかに気付かされた。
何か、自分が変わらないこと、影響されないことにフラストレーションを感じていた。
そして初めて、その成長痛がないことによる苦痛に気がついた。
それから、自分の環境を変えるため、自分の過去の後悔を消し去るため、思考を繰り返して、もがいてみようと思った。そしてもがいてみた。そうしたら気分はだいぶマシになった。
ただ、この気分がマシになるまで、2年。長すぎ。
改めて、自分の考え方、自分の生き方を模索する長い長い2年だったな、と思います。そして、自分の感情の波との向き合い方を考えさせられました。
成功中毒
ところで、私は最近、イヨンジという韓国の女性ラッパーにとってもハマっている。なんか、とっても考え方が似ている気がして、友達になりたいと思ってしまうような感じですごく好きなのだ。なんて烏滸がましい話なんだ。
兎にも角にも、そのラッパーが好きで、考え方や生き方をすごく尊敬しているし、同い年なこともあってとても憧れるような対象だ。
で、彼女が言ってた。(正しくはナPDが悩んでいた彼女に言った言葉なんだけど)
って。
でも私もそう思う。私は特別成功しているわけではないけれど、その少しの達成感のために生きて、その少しの達成感に満足できなくて、だからなお、辛くても走り続けたくなっちゃうんだ。そして、満足できない。
どうも自分が思っている以上に私は欲張りだし、欲が多い。
だから私は、たとえそれが他者から見て見苦しいんじゃないかって自分で思っても、もがき続けたい。もがいて、もがいて得たものこそ自分にとって最高峰の真価があるのではないか。そうしていなければ私はただの生きる屍にはなってしまうんじゃないか。大小に関わらず、その成功と達成こそが私の主食なのだ。
だから妥協はしないって決めた。
私の人生の目標
一生成長痛を感じ続けたい
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