
#神域リーグ チームゼウス観戦記_第22試合 ~良あがき~
概要
終盤に押した"あと1枚"。
そこにゼウスの可能性を、光り輝く未来を視たり。
神域リーグ第8節の、
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※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。
また、本記事中の画像は筆者が大会ロビーから牌譜SSを拝借している。
卓や牌のレイアウトが本放送とは異なるが、ご了承頂きたい。
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ハイライト
第8節ともなり、チーム状況(点差)が気になる終盤戦。
リーグ戦ならではの押し引きが見られそうだ。
22戦目、天開司選手が卓へと向かう。
チームヘラクレス:渋谷ハジメ選手
チームアトラス:村上淳監督
チームアキレス:天宮こころ選手
チームゼウス:天開司選手
終盤戦、ずんたん監督でリードを広げに来た首位アトラス。
他3チームが勢いを止められるかが見どころだ。
東2局 0本場:可能性の検討
開局早々、ずんたん監督がツモ和了り。
親被りをさせたい次局、天開選手にドラドラの配牌が来る。

苦しい格好ながらも、素直にリーチ手順に向かう打發。
正着だが、あえて別解にも触れておこう。
高くて遠い今回の様な手では、思い切った89sの辺張払いも選択肢だ。
ドラポンもOK、いわゆる「後後付け」という進行になる。
役牌のどれかが重なると一気に攻められて、
和了りが難しいながらも孤立字牌の守備力を確保できる。
白や發が生牌なら、辺張払いの方が優位かもしれない。
今回は1枚切れのため、天開選手の選択が正しいと思われる。
試合は上家・雨宮選手の500/1000にて次局へ進行。
東3局 1本場:あと1枚が押せたか
今局、東ポンにて食らいついていく天開選手。
ホンイツの聴牌を入れるも、天宮選手の親リーチを受ける。

天開選手、ここでは打北にてギブアップ。
リーチ宣言牌の2pと、ピンズの場況を気にした感じだ。
検討配信で鴨神にゅう選手からも指摘があったが、
押しても良さそうな場面ではある。
宣言牌の2pが既に2枚切れのため、
完全イーシャンテンの223pから14pリーチという手順が考えにくい。
また、2pを共通安牌として持っていた可能性もある。
244pからのシャンポン聴牌の可能性が残っているが、
裏を返せば4pヘッドの他色待ちになっているケースも相当あり得る。
そして何より、自身が5200点のテンパイだ。
3900点以上のテンパイであれば、だいたい押し得だろう(※参考1)。
結果は天宮選手の2000オールにて連荘。
東4局 0本場:見事な判断、オリジナル手順
ずんたん監督と雨宮選手が点数を伸ばし、苦しい展開。
やっとのことで親を迎えた天開選手、ここにきて場況読みが光る。

打点が欲しいため残していた東が重なり、ここで打3s。
東残しと索子落としの思い切りの良さ! 彼のオリジナル手順だ。
セオリー的には6m外しになるが、6m・7mの場況が良いとの判断。
さらに、9p暗刻にせず自身の河を大人しくしたことも活用している。
これで23sの強両面ターツを落としてのシャンポンは非常に読みづらい。

ずんたん監督から12000点を奪い取る絶好の和了りとなった。
たろう監督「大丈夫?鴨神さん泣いてない!?」
最強AIに謎イジりが発生する程度には見事な手順。
しかしながら、この後の展開にはなかなか恵まれず。
厳しい場面が続く。
南2局 1本場:終盤に必須の"死力押し"
なんだかいつも相手の麻雀が簡単そうに見える天開選手。
この局も、親のずんたん監督が強烈なホンイツ仕掛け。

アトラスがチーム首位なので、ここで高得点を成就させたくはない。
誰も立ち向かえないが、誰かが行くしかない局面だ。
ここで天開選手が愚形ながらなんとかテンパイ、気合いの發プッシュ!
超ファインプレーといって良いだろう。
リーグ戦の終盤やタイトル戦の決勝は、こうしたスレスレの死力押しが垣間見えて面白い。
最後は4000オールをツモられたが、ナイスファイト。
チームゼウスの優勝は十分あり得る。そう感じさせてくれる一打であった。
終局

ずんたん監督に見事に押し切られてしまった。
しかし、3着で耐えたことでチーム2位は堅守。
追いかけ続けるチームゼウス、まだまだここからだ!
今回はこのあたりで。
激闘の続きは、また次回の記事にて。
引用・参考
※参考1
新・科学する麻雀(著:とつげき東北)
111~113ページの項目を参照
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— 神域リーグ【公式】 (@shiniki_league_) April 29, 2022
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