#神域リーグ チームゼウス観戦記_第1試合 ~その男、主催者につき~
概要
攻める局面で、見事に押し切ってみせた名勝負師。
結果こそ3着。
が・・しかし・・負けてなお強し・・・!
神域リーグ第1節(第1~3試合)の、
チームゼウス視点アーカイブはこちら↓
※脚注
選手への中傷行為などに繋がらない様に注意されたい。公式からの案内を、記事最後の引用欄に貼付けておく。
また、本記事中の牌姿画像は、筆者が大会ロビーから牌譜再生してSSを拝借している。
本配信や視点配信とは卓や牌のレイアウトが異なるが、ご了承頂きたい。
氷室谷の前回観戦記はこちら↓
本題
いよいよ開幕となった神域リーグ。
私の記事では、チームゼウスの選手に注目した観戦記を書いていく。
とはいえ、すでにチームゼウスの配信内にて濃密な検討が行われている。
アーカイブも残っている。なので敢えて多くには触れまい。
基本的には、気になった場面をいくつかピックアップして、
おもしろおかしく紹介するダイジェスト形式でこのコラムは進行する。
さて、大注目の中で迎える開幕戦。
気になる出場選手はこの4名(敬称略)。
チームアキレス:多井隆晴
チームアトラス:歌衣メイカ
チームゼウス:天開司
チームヘラクレス:千羽黒乃
順当に? 各チームの目立ちたがり屋が集結!
組み合わせを見ただけでも、既に面白い。
どのような試合展開が見られるのだろうか!?
東1局 0本場
たかポン(多井隆晴監督)の小気味よい副露をよそに、
謎めいた音が聴こえてくる。
ガサガサ、ガタン!
ウィ~~~ン。
コポコポッ……。
なんと鈴木たろう監督が応援配信中に、
ミュートをかけずにコーヒーを淹れ始めた。
たろう監督ならなんだか許せてしまう気がしてズルい。
『助かる』コメントで埋まる日も遠くない。
監督、私もホット。なしなしで。
東3局 0本場
歌衣メイカ選手の強そうな仕掛けを受けつつも、ツモに恵まれて好形聴牌。
赤5mでドラドラの手、しっかりと踏み込んでリーチ!
麻雀において大切なのは、勝負できる手で押し切ること。
今回のような両面8000点聴牌は最高クラスの勝負手だ。
結果こそ放銃となったが、まずは挨拶代わりといわんばかりに。
これが見たい、と思うままの彼を見せつけて貰えた。
南1局 0本場:今回の審議?候補
接戦のまま南入し、膠着状態とも言える第1試合の南1局。
ここで天開司選手に神懸かりな配牌が降臨する。
ドラドラ赤の絶対に和了りたい大チャンス。
2巡目、天開司選手はツモ5sから打1s。
なんとしても和了りたい場面で、ダブ南は残しつつリーチやタンヤオに真っ直ぐ向かうオタ風切り→端牌切り。
何も間違っていないし、むしろ好プレーといえる。
ただ、配信内での検討でも鴨神にゅう選手が仰っていたが……。
敢えて細かいことを言うなら、9mを打てば更に素晴らしかった。
孤立端牌の強さ比較の話だ。
孤立9と孤立59では、後者のほうがツモ7でリャンカンになる分強い。
神域リーグで麻雀への興味が深まった方には、
是非上記のような技術・戦術にも触れて、遊んでみて頂きたい。
南3局 0本場:今回のベストプレー
この局、タンヤオドラ赤の門前ダマテンから、
ノベタンを転がして隙を覗う天開司選手。
しかしなかなか和了り牌が出ないまま、
終盤に対面のたかポン(多井隆晴監督)にリーチを打たれてしまう。
ここで無筋の6mをツモり、
テンパイ維持には無筋の6mまたは25pを切って押す必要がある。
ここでは天開司選手は5p切り。
36m待ちでテンパイ維持、勝負の構えだ。
ラス目のリーチに南3局で放銃してしまうと、
打点によっては2着から4着に落ちた絶望的な状態でオーラスを迎えてしまう。
それでもしっかり押し切った。
今試合のベストプレーといえるのではないだろうか。
6mと25pの放銃率・放銃打点と、
自身の和了率・打点(6m切り25p待ち or 25p切り36m待ち)という
細かい期待値の比較こそあれど、そこは微差だろう。
押し切ったことが素晴らしい。
この大舞台かつこのような局面で押すことは、本当はとても難しいことなのだ。
ド終盤の無筋3sもプッシュ。
5sが早いので先程よりは押しやすいけれど、それでも怖いはずだ。
結果は下家、千羽黒乃選手が見事なフリテンツモ。
終局
第1試合、チームゼウス・天開司選手は24000点の3着。
あとひと和了りが……という麻雀あるあるな3着。
それでも見応え十分。早くも彼の次戦が待ち遠しい!
そんな内容だったように思う。
チームゼウス、第2試合の先発はFra選手。
彼のプレーと成長は、私が今期最も楽しみにしている要素のひとつだ。
それではまた、次回の更新にて。
引用・参考
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神域リーグ本配信 第1節(第1~3試合)アーカイブ↓
現代麻雀技術論(ネマタ様/福地誠様)Webサイト版↓
↓次回観戦記はこちら